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青森山田 J内定の古宿&武田、精度の高いキックで計3発演出

[ 2020年1月3日 18:06 ]

全国高校サッカー選手権大会 3回戦   青森山田(青森)4―1富山第一(富山) ( 2020年1月3日    浦和駒場スタジアム )

<青森山田・富山第一>前半7分、青森山田・松木が先制ゴールを決める (撮影・大塚 徹)
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 2連覇を目指す青森山田(青森)が富岡第一(富山)に4―1と快勝し、2大会連続でベスト8に駒を進めた。

 黒田剛監督が「相手は5バックで真ん中をこじ開けるのは難しい。リスタートはだいぶ研究した」と振り返った通り、すべてリスタートから4点を奪った。前半7分にDF内田陽介(2年)のロングスローのこぼれ球からMF松木玖生(1年)が2試合連続で先制点を挙げた。

 指揮官が「今大会屈指の両キッカー」と絶賛するプロ入り内定の2選手が、後半に3点を演出した。横浜FC入りするボランチのMF古宿理久(3年)は精度の高い右足から2アシスト。1―0の後半4分にFKをFW田中翔太(3年)を頭に合わせると、3―1の同35分に左CKから松木の2点目となるヘディング弾を呼んだ。

 浦和入りする主将のMF武田英寿(3年)は2―0で迎えた後半19分に左CKをDF神田悠成(3年)の頭に合わせてチーム3点目を生み出した。U―18日本代表の技巧派レフティーはトップ下で攻撃をけん引。前半に浮き球を絡めた約40メートルの突破で会場のどよめきを誘い、ヒールパスでも決定機をつくった。「どんなサッカーでもできるのが青森山田の強み。苦しい時はセットプレーが重要。崩せなくてもセットプレーで優位に立てるのは大きい」を胸を張った。

 「キッカーが優れているので相手の嫌なところに配球できる。プレミアリーグ通じてかなりセットプレーで点を取ってきた。ロングスローもCKもFKもある。ボールポゼッション、堅守速攻、リスタート、すべてにおいて全国トップレベルにならなければ全国優勝は難しい」と黒田監督。初戦の2回戦・米子北戦の6ゴールと合わせて2戦10発と、高校年代最強を決める昨年12月の高円宮杯U―18プレミアリーグ・ファイナルを制した実力を見せつけた。5日の準々決勝は昌平(埼玉)と対戦。指揮官は「スピードがあり技術のレベルも高い。だがプレミアリーグ・ファイナルで、テクニカルでパスワークがあるグランパス(名古屋U―18)に自由を与えなかった。その守備を押し出しながらいいゲームにつなげたい」と自信を示した。

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2020年1月3日のニュース