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【中田浩二 視点】神戸 相手ミスを見逃さずチームとして成長証明

[ 2020年1月3日 05:35 ]

天皇杯決勝   神戸2―0鹿島 ( 2020年1月1日    国立 )

<天皇杯決勝 神戸・鹿島>前半38分、2点目のゴールを決める神戸・藤本(左)(撮影・井上 徹) 
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 神戸の勝因はリーグ戦終盤の好調を維持できたことと、鹿島に相性のいい藤本の起用が当たったことだ。経験豊富な外国人が日本人をうまくリードして終盤は安定した成績を残していたが、この試合も中盤でボールを動かしながら、イニエスタが前線に縦パスを出していた。藤本も起用に応えて2点に絡んだ。さらに左サイドも酒井が入ったことで落ち着き全体のバランスが良くなった。守備はDF3人とも強さがあり、攻守の切り替えを早くしてボールを奪う狙い通りのサッカーができていた。2得点はともに崩したというより鹿島のミスだが、ミスを見逃さずに着実に決められたのはチームとして成長したところだろう。

 神戸はタイトルを獲ったことで、チームとして自信を付けた。次の目標はリーグ戦のタイトルだが、1年間安定した戦いをするのは簡単ではない。ACLも外国籍選手枠がJリーグより少なく、いかに戦うか。今季の戦いが重要になってくると思う。(元日本代表DF)

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2020年1月3日のニュース