×

高川学園 1点が遠く…ゲーム支配しながら敗れる

[ 2020年1月3日 05:30 ]

第98回全国高校サッカー選手権大会2回戦   高川学園0―1仙台育英 ( 2020年1月2日    等々力 )

試合後、観客席にあいさつする高川学園イレブン
Photo By スポニチ

 高川学園が、ゲームを支配しながら勝負に敗れた。1回戦で決勝ゴールを決めたMF内田主将は、「勝てるチャンスはあった。自分も点を決めきれず、1点失って負けて悔しい」と嗚咽をもらした。

 両サイドからの上がりを起点に何度もゴールに迫り続けたが、決定力を欠いた。逆に後半32分、一瞬の隙から失点。「点が決まるのはああいう一瞬のマークが外れたところに相手が入った時なんだと、改めて思いました」と悔やんだ。

 2年前の大会で、1年生ながらベンチ入り。今回は全国のピッチに立ち「全然景色が違った」。強豪を相手に互角の内容で戦い「苦しいことの方が多くつらかったが、素晴らしいピッチで最高の仲間たちと一緒に戦えて本当に良かった」と涙を拭った。

 “部内部活”で人間的な幅も広がった。「農業部」「広報部」「おもてなし部」など116人の部員が10を超える「部」で、自主的に活動。「目配り、気配り、心配りができるようになった」。プレーへの効果も絶大で「ずっと上下を繰り返しているサイドの選手がきつそうだったら逆側に出したり、相手のことを考えるようになった」と胸を張った。「大学で日本一になりたい」。この経験を糧に、次のステージへ羽ばたくことを誓った。

 江本孝監督(35)は「来年もしっかり戻ってきて、高校生として学ぶべき礼儀やマナーのベースをつくって、2回戦を突破できるチームになってくれれば」と今後のチームに期待を込めた。

続きを表示

この記事のフォト

2020年1月3日のニュース