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南野、人工芝の超アウェーでタジク討ち2発!キングカズに並んだW杯予選開幕3戦連発

[ 2019年10月16日 05:30 ]

W杯アジア2次予選   日本3―0タジキスタン ( 2019年10月15日    ドゥシャンベ )

ゴールを決めた南野(撮影・西海健太郎) 
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 7大会連続のW杯出場を目指す日本代表は敵地でW杯アジア2次予選第3戦となるタジキスタン戦に臨み、3―0で快勝し、勝ち点9で首位を守った。MF南野拓実(24=ザルツブルク)が後半8分に頭で合わせて先制、同11分にも追加点をマーク。国際Aマッチ4戦連発、93年の三浦知良以来となるW杯予選開幕3戦連発で、日本を開幕3連勝に導いた。  日本代表メンバー  日程&結果

 その瞬間、タジキスタンサポーターで埋め尽くされたスタジアムが静まりかえった。後半8分、中島の左クロスに南野が反応。ファーサイドに走り込むと、頭で豪快に叩きつけネットを揺らした。93年のカズに並ぶW杯予選開幕からの3戦連発。その全てを頭で決め「ヘディングは得意じゃないけど、フリーになるための動きだし、いかに相手センターバックの前に入るか、裏を取るかの勝負と感じている。そういう部分は僕の強み」と事もなげに言い切った。

 対応力も光った。後半からは1トップの鎌田とポジションを入れ替えた。「前半あまり良い形でトップ下と1トップにボールが入っていなかったので、役割を明確にしたかった。2人で話して替えることにした」。森保監督から指示を受けたわけではなかったが、このとっさの判断が奏功した。後半11分には酒井からのグラウンダークロスをヒールで流し込み、いとも簡単に追加点を奪った。「難しい体勢だったが、右足でうまくボールを触って決めることができた」。ホームの後押しを受け、前半から真っ向勝負を仕掛けてきたタジキスタンの戦意をそぐには十分だった。

 仲間もその成長には目を見張る。今月2日には欧州CLで昨季王者のリバプール相手に1ゴール1アシストを記録した。リバプールサポーターからも「南野を獲得すべき」と声が上がるほどの鮮烈なプレー。欧州での経験は日本代表にも還元されている。長友は「乗りに乗ってますね。CLの自信。高いレベルでの結果は自信になる」と背番号9を称えた。

 日本からの長距離移動、慣れない人工芝のピッチといった逆境をものともせず、F組の実力者を敵地で打ちのめした。「チームの勝利が一番大きい。そこに貢献できたのはうれしい」。大迫不在の不安も一蹴し、森保ジャパン最多得点となった“令和のキング”にはそれに見合う風格が漂ってきた。

 【データ】南野が9月10日ミャンマー戦から3戦連続得点の2ゴール。W杯予選開幕から3戦連発は、93年(94年米国大会アジア1次予選)の三浦知良に並ぶ2人目の最多タイ。また9月5日の親善試合パラグアイ戦からは代表4戦連発。こちらも同時期の三浦と並び、6試合の木村和司(85年)、5試合の渡辺正(58~59年)と釜本邦茂(66~67年)に次ぐ4位タイ。森保ジャパンでは初の2桁となる10得点と、単独最多を独走している。

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