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名将ベンゲル氏、全世代入閣へ 日本協会がアドバイザー就任を打診

[ 2019年10月16日 06:45 ]

ベンゲル氏(AP)
Photo By AP

 日本サッカー協会が元アーセナル監督の名将、アーセン・ベンゲル氏(69)の招へい計画を進めていることが15日、分かった。複数の関係者によれば、アドバイザーもしくはテクニカルダイレクターの就任を打診しているという。実現すれば来年の東京五輪、22年W杯に向け、A代表から育成年代まで幅広いサポートが期待できそうだ。

 ベンゲル氏は95~96年には名古屋を指揮、天皇杯制覇に導くなど日本サッカーにも精通。その後、22シーズンにわたり名門アーセナルを指揮。プレミアで3度、FA杯で7度優勝の実績。アンリ、セスク・ファブレガスらを育て上げるなど若手育成にも定評がある。

 昨年W杯ロシア大会中には田嶋会長がベンゲル氏と会談し、日本サッカーについて議論したという。実は昨夏にも日本協会はテクニカルダイレクター的な立場での招へいに動いた経緯もある。ベンゲル氏への信頼は今も絶大で今回も継続的に打診したとみられる。

 ベンゲル氏は先月、吉本興業とマネジメント契約を締結。その際「東京に戻ってきます。本当にうれしいです。日本サッカー界の皆さまに再会できることを心待ちにしています」とコメントし、今後は日本でも活動の場を広げることが確実。名将の今後が注目される。

 ◆アーセン・ベンゲル 1949年10月22日生まれ、フランス・ストラスブール出身の69歳。現役時代はMF。84年、ナンシーで監督業をスタート。モナコ、名古屋を経て96年からアーセナルを指揮。03~04年には26勝12分けでシーズン無敗優勝するなどプレミアリーグを3度制覇。18年に退任。03年には大英帝国勲章を受勲している。

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2019年10月16日のニュース