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鹿島、初戦快勝 ブラジル人コンビ2発!アジアの頂点見えた

[ 2018年11月4日 05:30 ]

ACL決勝・第1戦   鹿島2―0ペルセポリス ( 2018年11月3日    カシマ )

後半、レオ・シルバは先制ゴールを決める(撮影・西尾 大助)
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 鹿島はホームでペルセポリスとの第1戦に臨み、2―0で勝利した。形勢を立て直した後半に、MFレオ・シルバ(32)、MFセルジーニョ(23)のブラジル人コンビがそれぞれ得点。堅守を誇るイランの強豪から、クラブ20冠目のタイトルに向けて大きなリードを奪った。優勝が決定する第2戦は、10日に敵地のアサディ・スタジアムで行われる。

  3万5022人の注目を一身に浴びながら、レオ・シルバは手招きした。後半13分、土居とのワンツーから左足で先制点を仕留めた直後。「得点する過程で、全員がボールに関わっている。全員で得点を取っている」。手招きを受けて、ピッチとベンチから、メンバー全員が集結。歓喜の中心で、小さく固い輪ができた。

 慣れない中東クラブとの対戦。前半は寄せの速さや身体能力に苦戦し、重心が下がった。4分には鄭スンヒョンが顔面で決定的なシュートを防いだ。ハーフタイム。大岩監督はDFラインを押し上げ、ピッチをよりワイドに使うよう指示。サイドに相手を引きつけることで中央の連係が生きた。「狙っていた形」(大岩監督)から、レオ・シルバが先制。さらに続いたのはセルジーニョ。ブラジル人コンビが勝利に導いた。

 母国の“神様”ジーコ氏が今夏、クラブのテクニカルディレクター(TD)に就任。レオ・シルバはケガからの復調とその時期が重なった。「我々選手に自信をもたらす言葉を掛けてくれる」と多くの刺激を受けてきた。ジーコ氏のお墨付きを経て8月に加入したセルジーニョはこれでACL5戦連発。値千金の結果を残している。

 試合後、2人がともに口にしたのは「みんなで点を取っている」という言葉。ジーコ氏がTD復帰以来、チームに伝えてきた「献身」というメッセージの一つだ。第2戦は10万人近い観衆が見込まれる敵地。「しっかりと競り勝って勝利し、タイトルを手にできれば」。レオ・シルバはタイトルへの道筋を描いた。

 ≪鹿島のACL優勝の行方≫アウェーの第2戦(10日)で○または△ならば無条件で優勝が決まる。●の場合でも1点差●、1得点以上の2点差●の場合(1―3、2―4…)はV決定。0―2●なら前後半15分の延長戦(アウェーゴール適用せず)を行い、さらに同点の場合はPK戦での決着となる。3点差以上での●の場合はペルセポリスが逆転で優勝となる。

 ▼ペルセポリス・イバンコビッチ監督 主審が試合を壊したのは残念だった。もう1試合ある。(逆転は)簡単ではないが、求める結果を出せると考えている。ファンが12番目の選手となって助けてくれる。

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