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下克上セネガル、ニャン2得点演出!日本の次戦相手も半端ない

[ 2018年6月21日 05:30 ]

W杯ロシア大会1次リーグH組   セネガル2-1ポーランド ( 2018年6月19日    モスクワ・スパルタク競技場 )

<セネガル・ポーランド>後半15分、ゴールを決めたニャン(右)をダンスで祝福するセネガルイレブン(AP)
Photo By AP

 波乱のH組だ。FIFAランク61位の日本が同16位のコロンビアを破ったのに続き、27位のセネガルも8位のポーランドに2―1で勝ち、こちらも“下克上”。フランスを撃破した02年日韓大会開幕戦に続く初戦白星で、今大会アフリカ勢初勝利を挙げた。身体能力に加えて守備力と組織力の高さも披露しており、24日に対戦する日本の脅威となりそうだ。

 02年W杯日韓大会で主将としてセネガルを8強に導いたシセ監督が断言した。「ディシプリン(規律)の勝利だ」。1対1でのフィジカルの強さ、一瞬でトップスピードに乗る瞬発力は脅威。だが、ポーランドを圧倒したのは組織的守備だ。

 連動した動きの守備ブロックで縦パスを中盤でほぼカット。速攻の起点となり、再三チャンスをつくった。試合中にアタッキングサード(ピッチを3分割した相手側)でプレーした割合はセネガルの23%に対し、ポーランドは16%。組織戦術に慣れた欧州組で主力を固めたシセ監督は「作戦通り。堅いブロックでミスを誘い、前半は危険なエリアから遠ざけた」と説明した。

 ゴール前では1メートル95のクリバリ、1メートル96のサネの両センターバックがレバンドフスキをがっちりとマーク。アタッキングサードで10回、ゴール正面で6回ボールを受けた相手エースをシュートわずか2本に抑えた。クリバリは「自分だけじゃなく、チーム全体の力」と事もなげに話した。

 攻撃は隙を逃さなかった。前半37分、FWニャンが空中戦で競り勝った好機から、MFゲイのシュートがオウンゴールを誘った。後半15分には足の治療からピッチに戻ったばかりのニャンが相手バックパスに猛ダッシュ。GKの目前でボールをさらい、追加点を挙げた。ACミラン時代に本田と同僚だったニャンはマン・オブ・ザ・マッチに選ばれ「運はつかむもの。ちゃんとプレーしたからチャンスが来た」とニヤリ。シセ監督は「最高のスタートが切れた」と満足感を示す一方、「酔っている暇はない。日本とは厳しい戦いになるはずだ」とコロンビアを破った相手への警戒感をあらわにした。

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2018年6月21日のニュース