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西野監督、今度こそ決勝T進出へ 22年前の教訓生かして戦う

[ 2018年6月21日 05:30 ]

W杯1次リーグH組   日本―セネガル ( 2018年6月24日    エカテリンブルク )

<コロンビア・日本>前半、指示を出す西野監督(撮影 ・西海健太郎)
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 「小さな奇跡」から一夜明け、西野監督はさっそく動いた。20日の練習前のピッチで手倉森、森保コーチ、分析担当を務める和田氏と4人で、第2戦のセネガル戦の対策などについて会談。白星発進は大きなアドバンテージだが「2戦目、3戦目も厳しい相手。しっかり自分たちのストロング(長所)を出せる対応をしたい」と気持ちを切り替えた。

 敵将シセ監督はセネガルが02年W杯日韓大会で8強に進出した際の主将。ソウルで開催された開幕戦で前回王者フランスに1―0で勝った試合は、W杯史上最大級の番狂わせとして語り継がれている。西野監督は96年アトランタ五輪でブラジルを破った“マイアミの奇跡”が代名詞。世紀の下克上を演出した2人が、ともに初戦で格上を撃破し、第2戦で相まみえる。

 アトランタ五輪では初戦でブラジルに勝ったものの、第2戦でナイジェリアに敗戦。第3戦でハンガリーに勝利したが、2勝1敗で並んだブラジル、ガーナを得失点で上回ることができず、決勝トーナメント進出を逃した。今回も南米勢、西アフリカ勢、東欧勢の対戦順。金星発進後の第2戦の重要性を誰よりも知る西野監督は「同じような相手。同じ轍(てつ)を踏まないようにしたい」と22年前の教訓を生かす。

 ▼西野ジャパンのアトランタ五輪VTR 初戦は金メダルの大本命ブラジル。下馬評では圧倒的に不利だったが、MF伊東のゴールで1―0の勝利。入念な情報分析を重ねて「マイアミの奇跡」を起こした。しかし2戦目のナイジェリア戦でも守備的な戦術を選択したため中心選手の反発を招いてチームに亀裂が入り、0―2で敗戦。最終戦のハンガリー戦は3―2で逆転勝利を飾ったが、1次リーグ突破条件の「3点差以上の勝利」を満たせず、「1次リーグで2勝を挙げながら敗退」という史上初の記録を残して大会から去った。

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2018年6月21日のニュース