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ザック流再び…西野監督 就任後初の4バック 本田がトップ下で復権

[ 2018年6月6日 05:30 ]

日本代表W杯事前合宿 ( 2018年6月4日    オーストリア・ゼーフェルト )

ドリブルする本田(右は香川)(撮影・西海健太郎)
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 4年前をほうふつさせる光景だった。ゼーフェルト合宿3日目、4日午後に行われた紅白戦。西野監督は就任後初めて4バックを採用した。4―2―3―1は14年W杯ブラジル大会を戦ったザッケローニ体制下の基本布陣。大迫、本田、長谷部、吉田、長友、川島の6人は、1分け2敗で惨敗した前回大会でも主力、当時、サブだった酒井高を合わせれば7人が4年前のメンバーだった。

 5月30日の壮行試合ガーナ戦は3―4―2―1布陣を敷き、0―2敗戦。指揮官は「色々な対応をできるように4バックと3バックを併用したい」と対戦相手や試合展開に応じてシステムを使い分ける方針。川島は「4バックはずっとやってきたし、慣れている部分はある」と強調した。4月に解任されたハリルホジッチ政権下も最終ラインは常に4枚で、選手間では4バックを推す声が強い。

 基本戦術もザック時代に回帰する。ハリルホジッチ前監督は堅守速攻を標ぼう。縦に速い攻撃を前面に押し出したが、西野監督は選手提案型のミーティングを重ね、ボール保持率を高めて主導権を握るスタイルでW杯を戦う方針を固めた。

 中でもトップ下で復権した本田はポゼッションスタイルの信奉者。ハリルホジッチ前監督と戦術を巡って“衝突”して、定位置を失った経緯がある。新体制ではミーティングで積極的に意見を出し、チームの方向性を決める中心を担った。限られた時間の中、選手主導で進む戦術の構築。ブラジルの失敗を繰り返しても、監督や采配の批判に逃げ場を求めることは許されない。

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