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驚速の“IJ”伊東、16日韓国戦先発へ!ハリルJを1冠導く

[ 2017年12月16日 05:30 ]

E―1選手権   日本―韓国 ( 2017年12月16日    味スタ )

白い息を吐きながらランニングをする(左から)伊東、小林
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 男子の日本代表は16日、韓国との最終戦に臨む。今大会で評価を一気に上げたFW伊東純也(24=柏)は右太腿打撲を抱えながら先発出場が濃厚。宿敵からゴールをこじ開け、大会初の全勝優勝に貢献する意気込みを見せた。また、女子のなでしこジャパンは北朝鮮に0―2で敗れて2勝1敗。10年以来3大会ぶり3度目の優勝はならず2位に終わった。

 冒頭15分だけ公開された最終調整。関係者によると主力組の右FWに抜てきされたのは愛称“IJ”こと伊東だった。12日の中国戦で競り合いの際に右太腿を打撲して途中交代。「まだ痛いですけど」と万全ではないものの、就任後初タイトルへ燃えるハリルホジッチ監督は手負いのスピードスターにかけた。

 「ピッチに立てば言い訳はできない。(負傷は)関係ない。監督やコーチからは攻撃の面で違いを出せ、とは言われています。そこは自分の長所だし、出さないといけない」

 淡々とした表情の下には、数々のシンデレラストーリーを成し遂げてきた自負が見え隠れする。大学は関東大学2部リーグの神奈川大。そこから15年に甲府へ入団すると、翌16年には柏へとステップアップを果たした。

 代表初選出となった今大会も初戦の北朝鮮戦は途中出場だった。だが、自慢の速さで仕掛ける積極的な姿勢を、ハリルホジッチ監督は高く評価。続く中国戦では先発へと“昇格”した。「自分は目の前の試合に集中するタイプ。(W杯については)分からない」。そう謙遜するが、韓国戦で得点に絡んで勝利に導けば、一気に「右FW枠」の有力候補に浮上する。

 国内で開催されたE―1選手権(旧東アジア杯)での韓国戦戦績は過去1分け1敗。10年には1―3と完敗したように、ホーム開催での大会は宿敵に優勝を阻まれてきた。また歴代優勝国で、3連勝を成し遂げたチームはない。宿敵を切り裂いての頂点ならインパクトは十分。4年前はこの大会で活躍した柿谷や山口らがW杯切符をつかむきっかけとなった。ロシアロードへの扉をこじ開ける。

 ◆伊東 純也(いとう・じゅんや)1993年(平5)3月9日生まれ、神奈川県横須賀市出身の24歳。逗葉高(神奈川)、神奈川大を経て15年に甲府に加入。3月14日の名古屋戦でJ1デビューを飾り、1年目から30試合4得点と活躍。翌16年に柏へ完全移籍。チームに「TJ」こと田中順也(現神戸)がいたため、愛称は「IJ」に。今季はJ1優秀選手賞を受賞。J1通算97試合17得点。国際Aマッチ通算2試合無得点。1メートル76、68キロ。利き足は右。

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