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日本代表、世界一データ会社「プロゾーン」と契約へ 独のW杯V後押し

[ 2017年1月31日 07:30 ]

データにこだわるハリル監督にとって「プロゾーン」社は強力な援軍となるか
Photo By スポニチ

 日本代表が英国に本社を置く分析会社「Prozone(プロゾーン)」と契約する方向で調整していることが30日、分かった。14年W杯ブラジル大会で優勝したドイツ代表など世界的強豪をサポートする会社で、試合後の分析や対戦相手の偵察リポートなどが提供される。6大会連続のW杯出場を目指すハリルジャパンに追い風となりそうだ。

 プロゾーン社の顧客にはバイエルンM、マンチェスターC、Aマドリードなど欧州CLの常連クラブが名を連ね、昨夏の欧州選手権ではドイツをはじめ、フランス、イングランド、ウェールズ、オーストリア、スイスなど各国代表にデータを提供している。日本協会関係者は「プロゾーン社と契約する方向で話を進めている。膨大なデータを持つ分析会社で、サポートしてもらうメリットは大きい」と明かした。

 最大の特徴はオーダーメードの契約形態だ。トラッキングシステム(専用のカメラとソフトを用いてピッチ上の選手、ボールの動きをデータ化する仕組み)を駆使した選手、チームのデータ分析に加え、担当者がセットプレーの特徴や各選手の癖などを解析。収集した膨大なデータを基に、契約チームの要望に応じたサービスを提供する。ドイツ代表のように合宿や大会など全活動に帯同するコンサルティング担当を派遣するケースもあれば、データだけを共有する形もある。

 日本代表のハリルホジッチ監督もすでにデータを駆使。就任からの試合の数値を基に(1)出場選手の総走行距離(115キロ→120キロ)(2)スプリント数(181回→230〜250回)(3)枠内シュート率(42%→50%以上)(4)クロス成功率(22%→30〜35%)などの目標を掲げる。プロゾーン社との契約形態は今後詰める見通しだが、より詳細なデータを入手できればチームづくりに役立つことは間違いない。3月にはW杯アジア最終予選が再開。6大会連続のW杯出場、そして18年W杯ロシア大会での上位進出を目指すハリルジャパンにとって強力援軍となる。

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2017年1月31日のニュース