シュバイニー、不屈のゲルマン魂弾!モウリーニョ監督の仕打ちめげず

[ 2017年1月31日 05:30 ]

FA杯・4回戦   マンチェスター・ユナイテッド4―0ウィガン ( 2017年1月29日 )

<マンチェスターU・ウィガン>1ゴール1アシストで勝利に貢献したシュバインシュタイガー
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 マンチェスター・ユナイテッドの元ドイツ代表MFバスティアン・シュバインシュタイガー(32)が今季初先発で初ゴールを決めた。29日、連覇を目指すFA杯の4回戦で2部ウィガンを相手にフル出場。1ゴール1アシストをマークして4―0の快勝に貢献した。今季就任したジョゼ・モウリーニョ監督(54)から一時戦力外とされながら、不屈の精神で完全復活への大きな一歩をしるした。

 新妻にささげる復活弾だった。3―0の後半36分、シュバインシュタイガーが右CKからこぼれた浮き球をゴールに背を向けて倒れ込みながら右足でダメ押し弾。直後にラケットを振るポーズで、昨年7月に結婚した元女子テニス選手のアナ・イバノビッチさん(29=昨年12月に引退)へ喜びのメッセージを送った。

 4点中3点に絡んだ。前半44分、右クロスをMFフェライニの頭に合わせて先制点をアシスト。後半29分にはダイレクトパスでMFムヒタリャンの速攻弾の起点となった。試合後にはツイッターで「ファンの前で快勝できて素晴らしい夜になった」と喜びをつづった。先発は昨年1月9日のFA杯3回戦シェフィールドU戦以来386日ぶり。今季の出場はカップ戦2試合に途中出場(計16分)しただけだったが、14年W杯で優勝に貢献した元ドイツ代表ボランチは、その実力に衰えがないことをアピールした。

 ケガと屈辱の境遇を乗り越えた。移籍1年目の昨季はリーグ戦出場は18試合(1得点)止まり。昨年1月と3月に右膝を負傷し、後半戦を棒に振った。復活を期した今季はユベントスからフランス代表MFポグバが加入。昨年8月にモウリーニョ新監督から「2つのポジション(ボランチ)にポグバ、エレーラ、シュネデルラン、フェライニ、キャリックの5人がいる。出場は非常に難しい」と“6番目の男”として戦力外を通告された。

 トップチームから外され、1人での練習や2軍のU―23チームでの練習という“いじめ”のような待遇を強いられた。中国、米国などへの移籍が噂されたが「監督とは問題ない」と残留を選択し、文句は一切言わず練習に打ち込んだ。「厳しい状況に立ち向かった。毎日プロとしての姿を示し続けた」と指揮官の心を動かし、11月にトップチームへ復帰が許された。

 1月の移籍期間でライバルのフランス代表MFシュネデルランがエバートンへ移籍。モウリーニョ監督は試合後、シュバインシュタイガーについて「残留する。明らかに中盤の選択肢になる」と明言した。チームはリーグ6位だが、最近13戦不敗と上り調子。今季まだリーグ戦出場のないベテランが、後半戦に上位進出を狙う名門のキーマンとなるかもしれない。

 ▼バスティアン・シュバインシュタイガー 1984年8月1日、ドイツ生まれの32歳。バイエルンMの下部組織から02年に18歳でトップチーム昇格。15年までクラブ歴代8位のリーグ342試合(45得点)、公式戦500試合(68得点)に出場し、リーグ優勝8回、13年の欧州CL制覇などに貢献。15年にマンチェスターUに移籍。ドイツ代表では04〜16年に歴代4位の121試合(24得点)を記録。W杯は3度出場し、14年ブラジル大会で優勝。1メートル83、79キロ。利き足は右。

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