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世代交代弾!大迫 代表復帰戦で2発!新エースに名乗り

[ 2016年11月12日 05:30 ]

国際親善試合 ( 2016年11月11日    カシマ )

<日本・オマーン>前半、先制ゴールを決め喜ぶ大迫

 やっぱりハンパねぇ!日本代表は11日、オマーンと親善試合を行い4―0で勝利した。1年5カ月ぶりに代表に復帰したFW大迫勇也(26=ケルン)が1トップで先発し13年7月以来2度目となる1試合2発の活躍を見せた。古巣・鹿島のカシマスタジアムで存在感を示し、バヒド・ハリルホジッチ監督(64)に猛アピール。15日のW杯アジア最終予選サウジアラビア戦(埼玉)へ弾みをつけた。 試合結果  日本代表メンバー

 試合終了後、真っ先に湧き起こった「大迫コール」がその活躍ぶりを物語っていた。13年まで在籍した鹿島の本拠地・カシマスタジアムでの2ゴール。「(ゴールは)うれしかった。懐かしい感じ。(会場の)においとかね。自然とモチベーションが上がった」。14年W杯ブラジル大会で先発を張ったストライカーが再び輝きを放った。

 1年5カ月ぶりの代表のピッチ。13年11月以来となるゴールでひと回り成長した姿を示した。まずは前半32分、清武の左クロス。ペナルティーエリア内で本田とポジションが重なったが、譲らずにダイビングヘッドを決めた。左隅へ先制点を沈めると、同42分にも魅せる。再び清武の縦パスをエリア内で受け、反転。代名詞の「大迫ターン」からフェイントでDFを置き去りにし、今度は右足で追加点を叩き込んだ。「(1点目は)良いところに来た。(2点目は)落ち着いてターンができて流し込むだけだった」。今季のケルンでは公式戦11試合のうち9戦に先発し、4得点2アシストの活躍。絶好調の男が結果を示し、ハリルホジッチ監督も「本当に良い候補が見つかった。私たちのチームにかなり多くのことをもたらしてくれる」とうなった。

 日本代表はW杯アジア最終予選の初戦でUAEに敗れ、本大会出場へ黄色信号がともる。そんな状況での復帰に、自分が救世主になる強い思いがあった。14年W杯ブラジル大会で1次リーグ敗退が決まったコロンビア戦の翌日。大迫は自主的に練習場に足を運び、同じロンドン世代の清武らとボール回しをした。「次は自分たちがやらないといけない」――。コートジボワール、ギリシャ戦の2試合で先発出場しながら、ともに途中交代。無得点に終わったストライカーは、大黒柱となって4年後を迎えるとブラジルの空に誓った。一緒にボールを蹴った清武からいずれもボールを受けての2得点。世代交代が進まない代表に漂う閉そく感を打破する復活劇だった。

 代表での2得点は13年7月の東アジア杯オーストラリア戦以来。その活躍を契機にザックジャパンでも主力にのし上がった。それ以来の自身代表2度目の固め打ち。大迫は「次のサウジアラビア戦が一番、大事」と前を見据え、力強い言葉を続けた。「点を取ることだけ、チームの助けになることだけを考える」。1トップは譲らない。成長著しい26歳がハリルジャパンの“センター”へ名乗りを上げた。

 ▼大迫、半端ないって 09年1月の全国高校選手権準々決勝で、同大会得点王(10得点)に輝いた大迫擁する鹿児島城西が6―2で滝川二に大勝。この試合2得点の大迫について、敗れた滝川二DF中西隆裕が号泣しながら「大迫、半端ないって」と叫ぶ姿がテレビで放映され話題を呼んだ。

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