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清武ゲーム支配!大迫2発をアシスト PKも決めた

[ 2016年11月12日 05:30 ]

国際親善試合 ( 2016年11月11日    カシマ )

<日本・オマーン>後半1分、大迫にスルーパスを出す清武

 司令塔に入ったMF清武がゲームを支配した。前半32分、左サイドからの浮き球で大迫の先制弾をアシスト。同42分には中央からスルーパスで再び大迫のゴールを演出した。「特に2点目は理想の形。サイドで人数をかけると(相手は)ボールウオッチャーになって中が空く。攻撃としては良かった」。まさにイメージ通りの戦略だった。

 初めての「自由」に応えた。試合前ハリルホジッチ監督からは「アイデアを与えているだけ、ピッチ上で感じたことは自由に出していい」と通達されていた。その結果が大迫の2得点に直結した。今季からスペイン1部セビリアに移籍。最近公式戦10試合は2日の欧州CLディナモ・ザグレブ戦に16分出場しただけでほとんどプレーしていないが、実戦不足はまるで感じさせず「ボールが少し滑ったくらい」。周囲の不安も吹き飛ばした。

 1トップに入った大迫との連係も出色だ。ともに26歳。「前でどっしり構えてくれる。あいつ以上にボールが収まる選手はいない」と信頼感は絶大だ。くしくもこの日はロンドン五輪世代が6人同時に先発。清武はアップしている時から「皆、若いな。でもしっかりしないといけない年代。いい突き上げをしたい」と感じていた。胸に期するものがあった。

 後半19分には浅野が倒されて得たPKを見事に決めた。12日、27歳の誕生日を前に1日早い祝砲を打ち上げた。「収穫は監督が求めるものと自分たちがやりたいことを使い分けることができた点」と清武。指揮官も「欧州では出場機会が少ないが、彼を信頼してもいいことが確認できた」と満足そう。香川が右足首痛を抱え、本田も調子が上がらない。それでも心配ない。ハリルジャパンには清武がいる。

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2016年11月12日のニュース