札幌、先制許すも都倉＆内村弾で逆転勝ち　清水△か●なら５年ぶり昇格決定

明治安田生命Ｊ２第４１節 （ 2016年11月12日    フクアリ ）

＜千葉・札幌＞後半２６分、得点を決め喜ぶ札幌・都倉（右から２人目）

　明治安田生命Ｊ２リーグは１２日、各地で第４１節が行われ、５月１５日の第１３節から首位に立つ札幌は敵地で前節１１位の千葉に２―１で逆転勝ち。勝ち点を８４に伸ばし、Ｊ１昇格決定に前進した。前節３位の清水が午後３時開始の岡山戦に引き分け以下で、札幌の５年ぶりとなるＪ１昇格が決まる。

　前半３１分にミドルシュートのこぼれ球をＦＷ町田に決められ先制を許した札幌は、格下相手にまさかの劣勢スタート。前半３７分に１度はネットを揺らしたＭＦ宮沢のヘディングシュートもオフサイドと判定され、前半を１点ビハインドで終了した。

　このまま敗れれば、Ｊ１昇格決定どころか、自動昇格となる２位以内確保にも暗雲が漂う結果になりかねない厳しい展開。だが、エースのＦＷ都倉が流れを変えた。１点を追う後半２６分、ＤＦ福森の右ＦＫにギリギリのタイミングで動き出し、頭を合わせて右隅に叩き込んで同点。５分が掲示されたロスタイムも終わりかけた後半５０分には、ＤＦ河合のロングボールにＦＷ内村がワンタッチで右足を合わせて逆転ゴールを決めた。

　Ｊ２得点ランク２位の今季１９点目を決めたストライカーの一発で追いつき、内村の劇的な今季１１点目で勝利をもぎ取った札幌。現在１７年ぶりの７連勝中と波に乗る清水が午後３時開始の１戦で岡山に敗れるか引き分ければ、札幌の５年ぶりＪ１昇格が決まる。一方で、今季１２得点を稼いでいるＦＷジュリーニョが後半２１分に、今季３９試合出場の福森が同３９分にそれぞれ警告を受け、ともにリーグ最終戦となる２０日の次節・金沢戦（金沢）は累積警告で出場停止となっている。