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本田 先発落ち危機!指揮官不満隠さず「試合のリズム足りない」

[ 2016年11月12日 05:30 ]

国際親善試合 ( 2016年11月11日    カシマ )

<日本・オマーン>本田がゴール前でボールを受けるがディフェンスに競り負ける

 圧勝の中、背番号4だけは不安を残した。長谷部に代わってキャプテンマークを巻いた本田は右MFで後半16分までプレーし、両軍最多4本のシュートを放つもノーゴール。15日に控えたサウジアラビアとの大一番でスタメン落ちする危機に立たされた。 試合結果  日本代表メンバー

 「試合のリズムが足りない選手がいることを確認できた。かなりの経験があり、存在感を示しているが、サウジアラビア戦が控えているので、誰が良いパフォーマンスなのかを見極めないといけない」。ハリルホジッチ監督は本田の示した内容に不満の色を隠さなかった。

 前半13分には背後から走ってくる酒井宏に気づかず、清武のパスをスルーできなかった。同18分には右サイドからの清武の高速クロスをトラップミス。同21分には自陣で背負った相手をいなせずにボールを失った。大迫の2点目に絡んで「相手も相手だったし、試したいことは試せたので、取りあえずヨシ!ということで」と前向きに捉えたが、視野の広さ、ボールタッチの感覚、フィジカルコンディションは万全から程遠かった。

 10月のW杯アジア最終予選後、本田は所属するACミランで10月25日のリーグ・ジェノア戦で先発したのみだ。今季開幕から数えてもリーグ戦3試合、合計で82分間しかピッチに立っていない。この日、先発した選手の中で所属するクラブでの出場時間は最も短い。

 オマーン戦に臨む前には、縦に速い攻撃を志向するハリルホジッチ監督に遅攻も織り交ぜるよう進言した。3人が連動して奪った大迫の2点目については「(今まで)皆無でしたよね。ああいうシーンは。テストマッチが入ったことで(新戦術を)やれて、それで得点取れたのは良かった」と収穫を強調。だが、W杯南アフリカ大会以降、日本サッカー界を引っ張ってきた背番号4に求められるのは圧倒的なパフォーマンスだ。背番号4はかつてない苦しい立場に立たされた。

 ≪80%先発≫本田がW杯予選で先発に定着したのは14年ブラジル大会の最終予選初戦のオマーン戦(12年6月3日)から。以降日本のW杯予選は今大会を含めて計20試合あるが、本田は全体の80%に当たる16試合で先発出場。先発落ちした4試合はケガによる欠場が1試合、突破決定後の消化試合での欠場が2試合、唯一の途中出場が昨年11月17日の2次予選・カンボジア戦で、1得点を記録。10年南アフリカ大会予選の3試合(先発1試合)を合わせて、本田のW杯予選は通算20試合12得点。

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2016年11月12日のニュース