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井原監督、サポーターに感謝「最高の雰囲気」“壁”対“大砲”対決制す

[ 2015年11月29日 18:10 ]

<福岡・長崎>前半、競り合う福岡・末吉(左)と長崎・梶川

J1昇格プレーオフ準決勝 福岡1―0長崎

(11月29日 レベスタ)
 来季J1に昇格する残り1チームを決めるJ1昇格プレーオフ(PO)は29日、準決勝2試合が行われ、2011年以来5年ぶりの昇格を目指す3位・福岡と、1年でのJ1復帰を狙う4位・C大阪の上位2チームが、12月6日に行われるPO決勝進出を決めた。

 リーグ戦3位の福岡は同6位の長崎に1―0で勝利。4位のC大阪は5位の愛媛と0―0で引き分けたが、引き分けの場合は年間順位で上位のチームが勝ち抜ける大会規定により決勝進出を決めた。

 福岡・レベルファイブスタジアムで行われた1戦は、現役時代に日本代表主将を長く務め、守備の要として“アジアの壁”と呼ばれた井原正巳監督(48)率いる福岡と、元日本代表FWで“アジアの大砲”と呼ばれた高木琢也監督(48)率いる長崎の対戦。ともに1967年生まれの同学年で“ドーハの悲劇”を選手として戦った指揮官同士の対決としても注目を集めた。

 だが、12本のシュートを放ち、後半3分に得意のセットプレーから最後はFWウェリントンの右足ボレーで1点をもぎ取った福岡に対し、引き分けでは敗退となる長崎はシュート4本で無得点。リーグ戦で勝ち点22差をつけていた福岡の地力が上回っての勝ち抜けとなった。

 リーグ戦を12試合負けなしの8連勝でしめくくった勢いそのままに勝利を収めた井原監督は「引き分けでもOKというレギュレーションではあったが、最初から勝ちにいこう、という話をしていた。それが前半からのいい入りにつながったと思いますし、選手が点を取りにいく姿勢を90分間見せてくれた。それが勝利につながった」と振り返り、「大勢のサポーターが我々にパワーを送っていただいて、最高の雰囲気で試合ができたのも本当に大きかった」と今季最多の1万7129人が詰めかけたスタジアムの雰囲気に感謝した。

 PO決勝では、日本代表経験者を多数擁する4位・C大阪との対戦。12年に導入されたPO制度を勝ち抜いて昇格を決めたのは6位の大分、4位の徳島、6位の山形と3年連続で最上位の3位チームが昇格を逃す結果となっており、福岡にはそのジンクス撃破にも期待がかかる。「セレッソは力のあるチーム。大阪でやらなければいけないというのはあるが、しっかりと準備をして、自分たちの力を信じて、サポーターの皆さんのためにも試合に勝ってぜひ昇格を決めたいと思います」。就任1年目での昇格に向け、井原監督が強い口調で言い切った。

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2015年11月29日のニュース