×

澤交代でバランス崩れた?「最後までやっても良かったのでは」

[ 2015年6月9日 16:41 ]

前半、シュートを放つ澤(右)

女子W杯1次リーグC組 日本1―0スイス

(6月8日 バンクーバー)
 W杯連覇に向け、1次リーグ初戦のスイス戦で白星スタートを切ったサッカー女子日本代表のなでしこジャパン。かつて代表MFとして2度のW杯に出場し、昨季限りで現役を引退した小林弥生さん(33=日テレ・ベレーザ育成組織アシスタントコーチ)に、初戦の攻撃と守備、そして、かつてともにプレーしたMF澤穂希(36)についても聞いた。

 攻撃面については「前半のリズムがいい時は有吉、宇津木の両サイドバックの上がりが多く見られて良かったが、後半は相手に押し込まれて、なかなか高い位置を取れなくなったことで攻撃が淡泊になった」とした小林さん。守備面については、全体的に「最後の最後で体を張って集中していた」と評価した。

 日本は後半、スイスの10番を背負うFWバッハマンに再三のドリブル突破を許し、危ないシーンがしばしば見られた。それでも小林さんは「バッハマンは個人で突破できる怖い選手。でも、日本はそこに2人、3人と守備にいけていて、パスの出し手の選手に対しても出させない対策をきちんとしていた」と指摘する。

 「シュートは打たれていたが、最後までしっかり体を寄せて、フリーではあまり打たせていない。守備がかき乱された部分はあったが、集中して最後の最後まで守備ができていた」。だからこそ、危ないシーンが続いても失点は許さなかった。

 スイス戦で日本男女を通じて初の200試合出場となった澤は後半12分、早々に交代した。小林さんは「最後までやっても良かったのでは」と見解を示し、大黒柱の澤がいなくなったことで「中心でまとめる役割が少しブレたかもしれない。主将の宮間はサイドにいて、後半はボールを触れる機会も少なかった。(澤は)攻守の切り替えの危険なところにいたし、もう少し出してほしかった。次も使うならば体力面を考慮しての交代かもしれないが…」と振り返った。

続きを表示

この記事のフォト

2015年6月9日のニュース