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安藤 恩返し弾を!スイス監督は「お母さんみたい」渡独当初の恩師

[ 2015年6月9日 07:39 ]

リラックスムードで練習をこなす安藤(右)、熊谷

女子W杯カナダ大会

 なでしこジャパンの円熟アタッカーが、恩返し弾を狙う。8日(日本時間9日)に行われるスイスとのW杯1次リーグ初戦で大儀見と2トップを組むことが濃厚な安藤にとって、スイスのフォステクレンブルク監督はドイツ移籍直後のデュイスブルク時代の恩師だ。「まさか当たるとは思っていなかった。不思議な感じ」と話しながらも「試合は別。活躍したところを見せたい」と誓った。

 不安なままドイツに渡った09年。「お母さんみたい」に接してくれたのが、フォステクレンブルク監督だった。デュイスブルクの練習場に足を運ぶと、元ドイツ代表の闘将のオーラに圧倒されたという。

 「(優勝した)11年W杯の前で日本人は認められていなかったけど、監督だけは認めてくれた」。ドイツ語をまともにしゃべることができずに右往左往した初日の練習後には、寿司店に連れていってくれた。練習でも球際の激しさ、1対1での打開力を叩き込まれた。その教えがなければ、今の安藤はなかった。

 「凄いお世話になった」からこそ成長を見せつけるつもりだ。前回11年ドイツ大会は全6試合に先発し、初優勝に貢献。今季フランクフルトで夢の欧州CL制覇に貢献した安藤には、W杯連覇という新たな目標がある。

 「4年前はいい緊張感があった。今回も4年前のような感じで楽しみ。やってきたことを全部出し切るように頑張りたい」。代表通算125試合20得点を記録する32歳のベテランが、敵将を驚かせるゴールで白星発進に貢献する。

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2015年6月9日のニュース