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武藤、岡崎に弟子入り!マインツで同僚の可能性…先輩FWの動き盗む

[ 2015年6月9日 07:15 ]

練習中に天を仰ぐ岡崎(右)を見て笑顔を見せる武藤

 11日の親善試合イラク戦(日産ス)と16日のW杯ロシア大会アジア2次予選初戦のシンガポール戦(埼玉)を戦う日本代表25人が8日、横浜市内で合宿をスタートさせた。今夏のマインツ移籍が決定しているFW武藤嘉紀(22=FC東京)は、チームメートとなる可能性があるFW岡崎慎司(29=マインツ)に弟子入りし、ブンデスリーガでの成功を踏み台にさらなる成長を目指す。

【代表日程 日本代表メンバー】

 ドイツ移籍を成功させるために、絶好のお手本がすぐそばにいる。その機会を有効に使わない手はない。武藤は「岡さんはFWとして全ての能力が高い。彼の全てをゲットするのは難しいが、自分に必要なことを抜粋しながら。ゴール前での動きだしや、体を使ってキープしたり。見習っていきたい」と2年連続で2桁得点したマインツFWに“弟子入り”を志願。移籍の可能性が浮上している岡崎の去就は流動的ながら、ドイツで活躍するための秘けつを学ぶ。

 それは代表のためでもある。前日7日にJ1松本戦に出場。この日は軽めのメニューで終わったが、いよいよW杯ロシア大会への予選が始まる。「ここがW杯へのスタート。(本番までの)全ての代表活動でメンバーに選ばれたい。ここが勝負の分岐点」と熱弁した。今回の2試合で結果を出すことが、今後の代表活動にもつながっていく。

 夢への階段を上る。W杯を「幼い時からの夢」という武藤。初めて世界最高峰の試合を見たのは98年フランス大会。日本―アルゼンチン戦を「かすかに覚えている」と明かす。6歳だった少年は22歳のJリーガーに成長した。プロ入り1年目でリーグ戦で13得点し、アギーレ前監督に見いだされて日本代表にも初選出された。ハリルホジッチ監督にも3月の親善試合から選出されている。W杯は手を伸ばせば届く位置にあり「自分の力でたぐり寄せたい」と訴える。

 そのための一歩としてイラク戦がある。親善試合ではあるが、その5日後のW杯2次予選シンガポール戦、9月から続く同予選へ向けた大事な一戦になる。会場は昨年9月9日に国際Aマッチ初ゴールを決めた日産スタジアム。「ここで再スタートを切れれば。ゴール、アシスト。目に見える結果を出さなければならない」。岡崎のFWとしての力を学び取り、必ずや結果を出してみせる。

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