神戸は屈辱黒星発進…ネル監督“奇襲”も古巣に策読まれた…

＜神戸・柏＞後半、厳しい表情でマルキーニョス（右）に指示を出すネルシーニョ監督

Ｊ１第１節 神戸０―１柏

（3月7日 ノエスタ）
　次々と繰り出した策は空振りに終わった。神戸のネルシーニョ監督はキャンプから固めてきたシステムとメンバーを２日前の非公開練習で変更。Ｃ契約のＭＦブエノをボランチに起用する４―２―３―１で試合に入ったものの、逆に昨季まで指揮を執っていた柏に手の内を読まれてしまった。

　前半はボールを回され続けてシュート０本。不動の司令塔ＭＦ森岡を外し２人同時交代で向かった後半も１８分にセットプレーから失点。２万４０２７人の観衆が沸く場面がほとんどないまま終了の笛を聞いた。

　「失点は防げただけに残念。後半はチームとしてのポテンシャルを見せてくれた。ポジティブだ」と強がった指揮官だが、自らが基礎を作り上げた古巣と完成度の違いを見せつけられての敗戦は屈辱だ。次節１４日のアウェー川崎Ｆ戦では失敗は許されない。