×

トヨグバ3年連発!苦手新潟撃破呼ぶ同点一撃、決勝弾も演出

[ 2015年3月8日 05:30 ]

<鳥栖・新潟>前半27分、PKを決める鳥栖・豊田(左)

J1第1節 鳥栖2―1新潟

(3月7日 ベアスタ)
 エースの一撃で好発進だ!昨年5位の鳥栖はホームで4連敗中の新潟と開幕戦で激突し、2―1で逆転勝ちした。FW豊田陽平(29)がPKを決め、3年連続開幕弾で同点とすると決勝ゴールも演出。初陣を飾った森下仁志監督(42)も5位だった“昨年超え”に手応えをつかんだ。 
【試合結果】

 苦手・新潟に先制された悪い流れをエースが変えた。0―1の前半27分に豊田が自ら獲得したPKを右隅へ冷静に決める同点ゴール。3年連続の開幕弾でチームを勢いづけると、後半5分には得意のセットプレーからFW池田が押し込み、勝ち越しに成功した。

 豊田は「きょうはゴールより勝ち点3が本当に欲しかった」と勝利の味に酔いしれた。池田のゴールシーンでも存在感は光った。敵陣中央からの藤田のFK。ゴール向かって左に流れ、ディフェンス2人を引き付けてスペースをつくりだす。黒子としてもゴールを演出し、昨季まで4連敗中だった新潟を下した。

 移籍が危ぶまれた昨オフ、男気で残留を決断。「鳥栖とともに戦います。自分の夢がかなうよう、自分らしさ、鳥栖らしさを前面に出して戦います」と熱い思いを口にした。夢のひとつが日本代表でのW杯出場だ。この日、視察に訪れた日本代表コーチを兼ねる手倉森誠U―22日本代表監督は「A(代表)も監督が決まりそうになっているところで、豊田なんかは気にしながら見ていた。頑張っている」と高評価。監督就任が決まったハリルホジッチ氏の新生ジャパンでもFWの有力候補として挙がる。

 森下監督にとってもうれしい初陣の白星だ。開幕前日。「今までの開幕で一番、落ち着いて迎えられている。不思議な感じ」と話すほど、鳥栖での練習や1月末からの沖縄キャンプで鍛えた選手たちを信頼し、開幕を迎えた。実際、この日もチームの持ち味でもある豊富な運動量を発揮し、スコア以上に新潟を圧倒。「強いメンタリティーでよくひっくり返してくれた」と逆転勝利にうなずいた。

 昨季はクラブ史上最高に並ぶ5位となったが、勝負どころで失速。決して満足はしていない。今季のテーマは「自分たちを超える」こと。新監督は「まずその一歩を踏み出せた」と手応えを感じ取った。

 次節14日もホームでG大阪と戦う。昨季3冠のライバルを叩いて、第1ステージ制覇へスタートダッシュをかける。

続きを表示

この記事のフォト

2015年3月8日のニュース