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寿人、初のJ1号!開幕戦男“本領”得意の形から通算8点目

[ 2015年3月8日 05:30 ]

<広島・甲府>前半、先制ゴールを決める広島・佐藤

J1第1節 広島2―0甲府

(3月7日 Eスタ)
 まだまだ主役は譲らない。健在ぶりを証明するには、十分すぎる一発だった。前半10分、佐藤が瞬間的な動きで最終ラインを抜け出すと、MF青山の約60メートルものロングパスがピタリと届く。胸トラップからGKの位置を見定め、左足を一閃(いっせん)した。これが15年のJリーグ第1号。広島に開幕戦勝利をもたらす決勝弾となった。

 「ゴールに直結するイメージができていたし、そこにトシ(青山)がボールを出してくれた。1発目(1号)は初めてだと思うし嬉しい」

 開幕戦でのゴールは歴代2位の通算8得点目。過去にも初陣で無類の強さを発揮してきたが、リーグ1号弾は自身初だった。Jリーグ通算196得点目で、大台まであと「4」。J1通算に限れば146得点目となり、中山雅史の持つ通算157得点という歴代1位の記録にも近づいてきた。

 不動の2シャドーだったMF高萩、FW石原が移籍し、戦力ダウンを強いられた。だが、新たな連係を模索することで「フィニッシャー以外の部分も高めていかないといけない」と、自らの進化につなげてきた。プロ16年目。選手としての幅を広げつつ、得点への意欲を問われると「僕は欲の塊なんで」と笑った。

 「常に飢えている。いつ得点を取れなくなるかという恐怖心と戦っているし、それがなくなったら終わり」

 12日に33歳の誕生日を迎える12年シーズンの得点王。覇権奪回へ、今季もネットを揺らし続ける。 

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