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大仁会長 誠意のハリル詣…異例パリ会談で得点力改善お願い

[ 2015年3月8日 06:00 ]

報道陣の質問に答える大仁会長

 日本協会の大仁邦弥会長(70)が7日、羽田空港着の航空機で南米出張から帰国し、日本代表の次期監督就任が決定した前アルジェリア代表監督のバヒド・ハリルホジッチ氏(62)とパリ市内で初対面したことを明かした。多忙スケジュールの中、飛行機の乗り継ぎ時間を利用して6日に会談。約1時間20分の話し合いを持ち、新監督への好印象を得た。

 多忙なスケジュールを縫って、日本協会の大仁会長がハリルホジッチ新監督に“就任御礼”のあいさつを行っていた。アスンシオン(パラグアイ)で開催された南米連盟の総会出席を終え、6日午前11時にパリ・シャルルドゴール空港に到着。羽田空港に向かう便の出発までの約7時間の乗り継ぎ時間を利用して、空港近くのホテルで初対面した。

 会談は約1時間20分。「いろいろ話しましたけど、まだ正式に決まったわけではないので、内容はちょっと…」とした上で「非常に立派な指導者だと感じました」と好印象を口にした。

 就任は12日の理事会で承認を得て正式決定する。正式サイン前に協会トップが新監督の住む国に出向いて話し合いを持つのは異例だ。大仁会長は2月23~25日にインドに出張し、中3日の1日から南米に出発。8日は長野に日帰り出張翌9日にバーレーンにたつ強行日程の真っただ中にいる。70歳の体にムチ打っての“トランジット会談”で誠意を示した形だ。

 日本代表は1月のアジア杯準々決勝UAE戦でシュート35本を放ちながら1得点に終わり、PK戦で敗退。大仁会長は「最後の部分が課題」と話しており25年の監督キャリアを誇る新指揮官に決定力不足解消など勝負強いチームづくりを要請したとみられる。

 来日、就任会見の時期について「まだ正式契約していないので決まっていないが、できるだけ早く来てもらいたい」と理事会翌日の13日になる可能性を示唆。就労ビザ取得時期については「手続きをしているが、まだ分からない」としたが、順調に進めば親善試合チュニジア戦(27日、大分)に向けた23日の合宿から指揮を執れる可能性が高い。

 最後に「やりがいを感じていたか?」との質問を受けると「そうですね」と即答。協会トップの力強い言葉が明るい未来を予感させた。

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