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新潟 お得意様に“不運”逆転負け…柳下監督「圧倒された」

[ 2015年3月8日 05:30 ]

<鳥栖・新潟>>鳥栖に敗れ肩を落とす新潟イレブン

J1第1節 新潟1―2鳥栖

(3月7日 ベアスタ)
 ホーム開幕戦で今季初勝利だ!アルビレックス新潟は7日、J1リーグ開幕戦をアウェーで鳥栖と戦い、1―2で逆転負けした。先発出場したFWラファエル(22)が、前半13分に先制ゴールを決めたが、同21分にDF舞行龍ジェームズ(26)が右膝を負傷して退場。ボールが走らないピッチにもてこずって、新潟らしさを出せなかった。開幕戦2年連続勝利はならなかったが、清水と対戦する14日のホーム開幕戦で必勝を期す。

 新潟からは、約1000人ものサポーターが駆けつけたが、開幕戦勝利を届けることはできなかった。柳下監督は悔しさをかみ殺した表情を見せながらも「鳥栖のサッカーに圧倒された。やりたいことを、やらせてしまった感じ」と言葉には潔さをのぞかせた。

 先制したのは新潟だった。タイプの違う6人のFW陣の先発争いを勝ち抜き、初のリーグ戦先発出場を開幕戦で勝ち取ったラファエルが、前半13分に決めた。MF山本康裕(25)が「ラファ(ラファエル)がいいところに動いてくれた」と話した絶妙のスルーパスで抜け出すと、GKの股間を抜いて今季チーム第1号ゴールを決めた。

 「トレーニングで康裕とやっていたプレーを、本番でも出すことができた」とラファエル。高知キャンプの1000メートル走で突然、パタリと倒れ込むなど走力が課題だったが、ボールを持てばピカイチのスピードと突破力で、先発を勝ち取った。「ゴールはうれしいけど…」と喜びは控えめだったが「次も出られるかは分からないけど、いつも一番で選ばれるようになりたい」と、ホーム開幕戦に目を向けた。

 この先制ゴールでリズムに乗ったチームが、前半21分にまさかのアクシデントに見舞われた。CB舞行龍が右膝を負傷して担架で退場し、DF大野和成(25)と交代。直後の同27分、その大野がペナルティーエリアで相手エースの豊田を倒してPKを与え、同点に追いつかれてしまった。

 以後は、警戒していた鳥栖のロングボールの多用や、セカンドボール争いでペースを握られた。さらに、試合会場のベストアメニティスタジアムは、昨年12月から芝の張り替えをし、その影響でボールが走らなかった。

 指揮官は「ボールが走らないのも分かっていたし、鳥栖のサッカーも分かっていた。なかなか自分たちで落ち着く時間がなくて、鳥栖のペースで試合を進めてしまった」と話した。後半5分にFKから逆転ゴールを決められると、最後までペースをつかめなかった。

 本来の力を出せないままの黒星スタートとなった。しかし、次節の14日はオレンジに染まるスタジアムで清水を迎え撃つ、ホーム開幕戦。本来の力を見せつければ、今季初白星を勝ち取れるはずだ。 

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2015年3月8日のニュース