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香川 2アシストも不満「気持ちと技術が比例していない」

[ 2015年1月13日 05:30 ]

<日本―パレスチナ>後半、倒される香川(右)

アジア杯1次リーグD組 日本4―0パレスチナ

(1月12日 ニューカッスル)
 2アシストを記録しても、試合後の取材エリアに現れた香川の表情はさえなかった。「初戦という難しさの中で勝てたのは良かった」と語ったのもつかの間、反省の言葉が次々と飛び出した。「細かいミスが多かったし、気持ちと技術が比例していなかった。そこは修正していかないといけない」。インサイドハーフとして90分間フル出場。4―0の大勝に貢献しても納得はいかなかった。

 1―0の前半25分、DF長友のクロスから流れてきたボールを右足シュート。これを岡崎が頭でゴールに突き刺し、アシストとなった。「(シュートが)枠にいってなかったし、触ってくれて良かった」。同44分はペナルティーエリア内でファウルを受けてPKを獲得。さらに後半4分には遠藤からの左ショートCKを受けると、鋭い反転から左足で左クロス。DF吉田の頭にドンピシャで合わせ、勝負を決めた。

 だが、得点力こそが最大の持ち味と自負するアタッカーとしては、お膳立てだけでは満足できない。「得点に絡むのは気持ちいいことだけど、得点を狙うことも必要」。インサイドハーフという新たなポジションを完全につかみきれていない背番号10。パスの出し手としての役割を果たせても、得意とする飛び出しなどでボールを受けるシーンは少なかった。

 次戦、中3日で相まみえるのは、初戦でヨルダンを破ったイラク。07年大会の覇者でもあり、パレスチナより数段もレベルが上がる。「ボールを出して、前にランニングしていくのは自分の良さ。パス&ゴーで推進力を高めて、次の試合はもっと貢献したい」。苦悩を乗り越え、次こそはゴールゲッターとしての姿も披露する。

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2015年1月13日のニュース