×

星稜強さの秘密 「不毛の地」北信越ごと底上げした河崎改革

[ 2015年1月13日 07:40 ]

<星稜・前橋育英>延長戦の末に初優勝、トロフィーを掲げ歓喜の星稜イレブン

第93回全国高校サッカー選手権決勝 星稜4―2前橋育英

(1月12日 埼玉)
 星稜を強豪にしたのは河崎監督の「北信越を強くしたい」という純粋な思いが始まりだった。「関東や静岡の高校と対等に戦えるように」と自らが先頭に立って富山第一などを含めて10チームによる「中日本スーパーリーグ(現ジャパンユースサッカースーパーリーグ)」を98年に立ち上げた。

 冬場の練習確保の面などハンデが多く「サッカー不毛の地」と言われてきた地域の活性化とレベル向上に尽力した。

 また星稜中学校との連携にも積極的。女子チームも11年に発足させ、小学生対象の星稜ジュニアサッカークラブもつくった。河崎監督を頂点に星稜ブランドを強め、県内外から有望選手が自然と集まってくるようになった。

 91回大会は全国ベスト4、92回は準優勝、そして今大会で初優勝。花開いた背景には15年以上にもわたって種をまき続けた指揮官の努力がある。

続きを表示

2015年1月13日のニュース