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アルゼンチン 24年ぶり4強!メッシ起点→イグアインが初得点

[ 2014年7月6日 05:30 ]

ベルギー戦で先制ゴールを決めメッシ(背中)と抱き合って喜ぶアルゼンチン代表FWイグアイン(右)(AP)

W杯ブラジル大会準々決勝 アルゼンチン1―0ベルギー

(7月5日 ブラジリア)
 3度目の優勝を狙うアルゼンチンは5日(日本時間6日未明)の準々決勝でベルギーに1―0で勝利。24年ぶりに準決勝に進出した。前半8分、FWリオネル・メッシ(27=バルセロナ)が起点となり、FWゴンサロ・イグアイン(26=ナポリ)が決勝点を挙げた。アルゼンチンは9日(同10日)にサンパウロで行われる準決勝でオランダと対戦する。
【試合結果 決勝T&日程表】

 もう一人のエースが、ようやく今大会初得点をマークした。FWイグアインだ。前半8分、ディマリアの右サイドからのクロスが相手選手をかすり、中央で待つイグアインの足元へ。願ってもない好機にダイレクトで右足を合わせ、ゴール左隅を揺らした。GKクルトワの不意を突く一撃で、アルゼンチンに大きな先制点をもたらした。

 「彼は日々前進している。前の試合では誰よりもたくさん走り、チームのために自分を犠牲にした。信頼は揺るぎないよ」。1日に行われたスイスとの決勝トーナメント1回戦でも不発に終わった背番号9を、かばったサベジャ監督。左足首に故障を抱えて本調子ではなかったが、前回10年南アフリカ大会の韓国戦でハットトリックを記録した力を見せつけた。

 もちろんメッシの存在感も抜群だった。先制点は背番号10がドリブルからディマリアにボールをつないで生まれた。前半28分には前線のディマリアに絶妙なスルーパスを通し、40分には強烈なFKでゴールを脅かした。前半は得点こそなく、走行距離も両チームのフィールド選手最短となる4・41キロ。それでもボールを持つたびに3人ものマーカーを引きつけ、何度も好機を演出し続けた。

 ここまで4戦、メッシに依存した試合内容にもサベジャ監督は「どんなチームでもメッシのような選手がいれば頼りにする」と反論。「彼は世界一の選手だが、チームワークもある」と話した通り、エースと残りの10人が融合し、試合の主導権をガッチリと握った。

 後半は選手交代を機に勢い付いたベルギーに攻め込まれるシーンが続いたが、1点を守り抜いて5試合連続で1点差の勝利。メッシにとっては初となる4強進出で、その視界にアルゼンチン3度目の頂点が入ってきた。

 ▼アルゼンチン・サベジャ監督 ベスト4に進めたのは非常に喜ばしいことだ。最低限の目標は達成したが、もっと先に進みたい。

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2014年7月6日のニュース