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ジエゴ・コスタ2発!!Aマドリード ミラン一蹴でCL8強入り

[ 2014年3月13日 05:30 ]

ミラン戦の前半、クロスに豪快なボレーでゴールを決めるAマドリードのジエゴ・コスタ

欧州CL決勝トーナメント1回戦第2戦 アトレチコ・マドリード4―1ACミラン

(3月11日)
 欧州CL決勝トーナメント1回戦第2戦は2試合が11日に行われ、アトレチコ・マドリードはスペイン代表FWジエゴ・コスタ(25)が2得点を挙げる活躍などで、ホームでACミランに4―1で快勝。2戦合計5―1で17季ぶりの準々決勝進出を果たした。ACミランのMF本田圭佑(27)は規定により登録外。また連覇を狙うバイエルン・ミュンヘンはホームでアーセナルと1―1で引き分け、2戦合計3―1で3季連続の8強入りを決めた。
【欧州CL動画 決勝トーナメント】

 クラブカラーの赤と白の旗で染まったスタンドが歓喜に揺れた。Aマドリードがイタリアの名門を圧倒し、アウェー第1戦に続いて連勝。シメオネ監督は、自らがプレーしていた96~97年以来の8強入りに「ファンの記憶に残る素晴らしい試合になったと思う。最高のサッカーを演出してくれる男たちがいて幸せだ」と喜びをかみ締めた。

 エースが最初と最後に決めた。第1戦でも決勝弾を頭で押し込んだFWジエゴ・コスタが2戦3発と活躍。「ファンの声援を受けて準々決勝に進出できて、とてもうれしい」と胸を張った。まずは前半3分に先制ゴール。同じスペイン代表MFコケからの速い右クロスに跳び上がって左足つま先で押し込んだ。スペイン紙マルカが「空手キッド」と表現した跳び蹴りのような豪快なシュートでゴールへの嗅覚と身体能力の高さを披露。さらに3―1の後半40分のダメ押し弾では角度のないところから決めきる決定力も見せつけた。

 世界王者の新エース候補だ。5日の親善試合イタリア戦でスペイン代表デビューを果たした。ブラジル出身だが、昨夏にスペイン国籍を取得。ブラジル代表フェリペ監督からもラブコールを受けていたが、「この国で全てを成し遂げてきたし、全てを与えられた」と、07年からプレーして育ててもらった国に“恩返し”をするため、スペイン代表になることを選択した。

 今季の欧州CLは7得点で、得点ランキングでバルセロナのアルゼンチン代表FWメッシに並ぶ3位に浮上した。国内リーグでも得点ランク2位の21得点を挙げ、チームは王者バルセロナを上回る2位。「W杯切符を獲得するために今後もハードワークしたい」。古豪の快進撃を支える点取り屋が、さらなるゴール量産でW杯メンバー入りへアピールする。

 ▽ジエゴ・コスタ 1988年10月7日、ブラジル生まれの25歳。16歳までストリートサッカーで技を磨き、04年にバルセロナEC(サンパウロ)の下部組織に入団。06年にブラガ(ポルトガル)とプロ契約。07年にAマドリードに移籍したが、FWフォルラン(現C大阪)らがいたため出番に恵まれず、2部セルタ、2部アルバセテ、バジェカノなどに期限付き移籍。12~13年からレギュラーに定着した。昨年7月にスペイン国籍を取得。1メートル88、81キロ。利き足は右。

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