なでしこ佐々木監督　完敗に「いい勉強になりました」

＜日本・ドイツ＞試合中に厳しい表情で指示を出す佐々木監督

アルガルベ杯決勝 日本０―３ドイツ

（3月12日 ポルトガル・ファロ）
　雪辱を果たすことはできなかった。３失点完敗。なでしこジャパンの佐々木則夫監督は試合後「いい勉強になりました。本当に基本的なことをしっかりできたものと、ミスが多かったものとの違いだと思う」と淡々と現実を受け止めた。

　明暗を分けた両チームの差。佐々木監督はコンディション面の違いも敗因に挙げた。「シーズン中のドイツと、シーズン中じゃないわれわれのフィジカル的な要素。後半、やはり少し動きも止まりつつ、その過程の中でミスも多くなった」。

　２年前の１２年大会でも、決勝でドイツと対戦し３―４で敗れた。「再チャレンジしたい」と意気込んでいた指揮官だったが、その機会は持ち越しとなった。

　結果は反省しつつも、下を向いているわけにはいかない。「戦えるだけの体力とか、ベースもしっかりまだできていないので、足元をしっかり見てやるだけ」と指揮官。連覇を狙う１５年女子Ｗ杯カナダ大会の予選を兼ねた１４年アジア杯（５月１４日開幕、ベトナム）に向け「全体的にやることは間違っていない」と力を込めた。