出番なしも「想定内」 高木善朗が歩む新たな海外成功ルート

[ 2011年10月18日 08:37 ]

練習で同僚と競り合うユトレヒトMF高木善朗(左)

 6月にJ2東京Vからオランダ1部ユトレヒトに移籍したMF高木善朗(18)。プロ野球の大洋(現横浜)などで活躍した高木豊氏(52=野球解説者)の次男が挑んでいるのはJリーグでの実績がほとんどない中での欧州移籍。一般家庭にホームステイしながらサッカーに取り組んでいる。まだリーグ戦出場はないが、ライバルに打ち勝ってオランダで成長し、U―22日本代表候補の兄・俊幸(20=清水)とともにロンドン五輪出場を狙う。

 弱冠18歳で海を渡った高木。アーセナルの宮市亮、バイエルンMの宇佐美貴史と同学年。長友(インテル・ミラノ)ら日本で実績を積んで欧州の地を踏んだ先輩たちとは少し違う新世代だ。リーグ戦9節を終えて試合出場はまだないが、若いからこそ腐らず冷静に足元を見つめることができる。

 【高木】 簡単に出られるとは思ってなかったので想定内。試合に出られないからこそ自分を高めるトレーニングなど、できることもある。こちらの生活は良くも悪くもサッカーしかない。まだ18歳だし今腐ったら人生が腐ってしまう。(当面の目標は)五輪になるんじゃないですか。こっちで活躍したら(Uー22日本代表の関塚監督らが)結構見ていてくれるので。

 生活環境も先輩たちと異なる。高木は一般家庭にホームステイしている。ユトレヒトには寮がないための措置だが1人暮らしのように自由に食事することもできない。またオランダ語を習っているが試合当日の午前中に授業が組まれることもある。ストレスを感じながらの生活だが、それが内面の変化につながった。

 【高木】 私生活もサッカーも最初はバタバタしていた。(試合や練習に向けて)自分のリズムを取れないことに戸惑った。言葉も全然分からなかったし。でも慣れるしかないなと思った。日本人みたいに細かいことを気にしていたら、ストレスでやっていけないだろうと。慣れたことも成長ですね。

 ◆高木 善朗(たかぎ・よしあき)1992年(平4)12月9日、横浜市生まれの18歳。4歳でサッカーを始め、あざみ野FCから東京Vジュニアユース、ユースと昇格。高2だった昨年3月に2種登録のままトップデビュー。同9月にプロA契約を締結した。家族は両親と兄、弟。J2通算41試合5得点。1メートル70、64キロ。利き足は右。血液型A。

 ◆日本人若手の欧州挑戦
 ☆FW宮市亮(アーセナル) 今年1月に加入し同2~6月に期限付き移籍したフェイエノールトで12試合3得点。アーセナルに復帰した今季の公式戦出場はリーグ杯の1試合のみ。主にリザーブリーグに出場。

 ☆FW宇佐美貴史(バイエルンM) 7月にG大阪から期限付き移籍。8月13日のリーグボルフスブルク戦に途中出場してデビューもその後は出番なし。2軍にあたる4部リーグのバイエルンM2では2得点を挙げた。

 ☆FW大津祐樹(ボルシアMG) 7月に柏から完全移籍。主に4部リーグに所属するU―23チームでプレー。トップチームの練習試合で2得点を挙げるなど結果を残し、15日のレバークーゼン戦で初のベンチ入りも出番なし。

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