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“飛車角落ち”でも…名古屋、初Vへ底力

[ 2010年11月14日 18:07 ]

 【名古屋2―1大宮】けがの闘莉王と金崎を欠き、さらには警告累積でケネディも不在。“飛車角落ち”以上の状況下、名古屋がひと味違う形で底力を見せつけ、勝ち点3を積み上げた。

 先発で玉田、小川、ブルザノビッチの3人を前線に置いた。先制は前半5分。左CKから、ブルザノビッチがゴール右隅のわずかなすき間をボレーシュートで射抜いた。モンテネグロ代表経験のある25歳は「チームが勢いづいてよかった」と喜んだ。
 普段は前線のケネディをターゲットに組み立てる攻めが主体だが、この試合は鮮やかなパス回しの波状攻撃が威力を発揮した。大宮はたまらずファウルを重ねた。
 勝ち越し点もセットプレーで生まれた。小川の左からのFKを、191センチの増川が相手DFより頭一つ高い位置でたたきこんだ。今季初得点に「やっと取れた。ボールもよかったし、合わせるだけだった」と感謝した。
 残り4試合。次節の湘南戦に勝ち、2位の鹿島の結果次第では優勝が決まる。初のリーグタイトルが、いよいよ目の前に迫ってきた。

 ▼名古屋・ストイコビッチ監督 選手は闘争心を出して、戦術をよく理解していた。増川の得点は、練習で繰り返していた形のコピーのようだった。

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2010年11月14日のニュース