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名古屋、逆転で16強 J1首位の勝負強さ発揮

[ 2010年10月9日 16:52 ]

 【天皇杯3回戦 名古屋2―1札幌】名古屋は前半、玉田のシュートがクロスバーの上に外れ、橋本のミドルシュートもGKにはじかれた。決定機を逃し、後半の立ち上がりには先制点を奪われた。J2下位の札幌に流れが傾きかけたが、J1で首位を走るチームに焦りはなかった。

 歯車がかみ合ったのは後半16分。橋本のパスを受けた中村が右足を振り抜き、ゴール右上に吸い込まれるようなミドルシュートを決めた。ゲームキャプテンを務めた背番号7は「先制されても焦りはなかった」と冷静に振り返った。
 同点ゴールに呼応するように、若手も躍動した。終了間際、名古屋ユース出身の花井がこぼれ球を押し込んで勝ち越した。ストイコビッチ監督に高く評価されながら結果を残せていなかった20歳は「ずっと歯がゆかった。チームにとって貴重なゴールを決められた」とプロ初得点を喜んだ。
 闘莉王、金崎、ケネディの代表組ら主力を欠いたが、J1と合わせ3試合連続の逆転勝ち。中村は「リーグで勝っている雰囲気が若手にも伝わるんじゃないか」と言う。決勝で敗れた前回の借りを返すべく、まずは4回戦に駒を進めた。

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2010年10月9日のニュース