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城彰二氏期待「どういうサッカーやりたいのか、コンセプト見えている」

[ 2010年10月9日 11:33 ]

 【日本1-0アルゼンチン】岡田前監督と比較してザッケローニ監督のサッカーは何が一番変わっているかに注目していたが、ボールに対してプレッシャーをかける位置が高くなっていた。今までは引いて守っており、ボールを奪う位置がDFラインで、その位置からロングカウンターを仕掛けていた。それに比べると、この日の日本代表は最終ラインを上げて非常にコンパクトにキープしていた。ボールを奪う位置も中盤で、そこからショートカウンターを繰り出した。香川や岡崎が飛び出して、中盤でいい形をつくることができていた。

 わずか4日間の練習で、監督の戦術を浸透させるのは難しい。選手たちはザッケローニ監督にアピールしようとモチベーションが高かったが、ショートカウンターの役割をはっきりさせて選手たちを動かしたのは凄いと思う。試合中に何度も「コンパクトにしろ」と指示し、守備から攻撃の切り替えの速さと運動量を求めていた。短い期間だが新監督がどういうサッカーをやりたいのか、コンセプトが見えている。1試合ですべてを判断することは難しいが、大きな期待が持てる。(元日本代表FW)

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2010年10月9日のニュース