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加茂元監督の見たアルゼンチン戦「90点をあげてもいい」

[ 2010年10月9日 13:28 ]

 【日本1-0アルゼンチン】ザッケローニ監督が初めて指揮を執る試合だったが、強豪のアルゼンチン相手の勝利なら90点をあげてもいい。攻撃面ではザッケローニ監督が植え付けている「縦に速く」という意識が見てとれた。ビルドアップに時間をかけずに、最終ラインからスペースに出すパスも増えていた。アルゼンチンが相手だとどうしてもボールを支配される時間が長くなるが、奪ってから素早いカウンターを仕掛けるのは理にかなっている。横パスを減らして速く前へ、ゴールへとパスを出すことで攻撃のリズムも出ていた。

 守備面では非常にコンパクトなディフェンスでアルゼンチンの強力な攻撃陣を封じていた。相手がパスをつないで崩そうとしてきても、日本のDFが捕まえて自由に攻撃させず、速い攻撃をさせなかった。個人としては今野がDFラインをまとめてよくやっていた。ダブルボランチの長谷部、遠藤とともにきちんと守備の組織をつくっていた。
 選手交代に関しても落ち着いていた。最初に森本から前田に代えたが、森本は攻め切れずに行き詰まっていた感じがあり、いいタイミングだった。(元日本代表監督)

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2010年10月9日のニュース