×

俊輔奮闘実らず…痛恨ドローで4連覇絶望的

[ 2009年5月18日 06:00 ]

<ハイバーニアン・セルティック>前半、先発出場し攻め込む中村俊輔

 セルティックのリーグ4連覇が厳しくなった。17日にアウェーでハイバーニアンと対戦。フル出場したMF中村俊輔(30)は得意の左足で好機を何度も演出したが、得点を挙げられず0―0で引き分け。16日にアバディーンに勝ったレンジャーズに勝ち点2差で再び首位を明け渡し、自力Vが消滅した。中村は今季終了後の横浜復帰が濃厚で、24日のハーツとの今季最終戦にすべてを懸ける。

 最後までゴールが遠かった。試合終了のホイッスルが鳴ると、セルティックイレブンは肩を落とした。中村が後半ロスタイムに狙った左足シュートも相手DFに当たってゴールラインを割った。「点が入らなかった」。孤軍奮闘の活躍を見せた中村も、痛恨ドローに肩を落とした。

 勝ち点80で並んでいたレンジャーズが16日、アバディーンに勝利。引き分けも許されない状況となり、開始から闘志むき出しのプレーを見せた。前半27分には右FK、同39分には左FKから、DFコールドウェルにピンポイントクロス。シュートは外れたが、左足で何度も好機を演出した。

 右足付け根は慢性的な痛みを抱えており、この日も痛み止めを服用して出場。それでも前半26分に自陣まで戻って相手ボールをカットすると、同37分には痛めている足を必死に伸ばしてスライディングでボールを奪うなど、万全でない体にむち打って全力を尽くした。

 前節にレンジャーズが引き分けて奪い返した首位から陥落。残りは1試合。4連覇のためには24日のハーツとの最終戦に勝ち、レンジャーズが引き分けか負けるのを待つしかない。「昨年も最終節で決まった。足は痛いけど、今年も最終まであきらめずにやりたい。全力でやって運があれば(優勝は)セルティックだし、なければレンジャーズになる」と中村。今季終了後は古巣・横浜に復帰する可能性が高いが、とにかく自身の“ラストゲーム”に勝ち、あとは天命を待つしかない。

続きを表示

2009年5月18日のニュース