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新潟3位浮上!マンネリJリーグ変える

[ 2009年5月18日 06:00 ]

<新潟・神戸>軽快な動きを見せる新潟DF千代反田充

 J1第12節の残り2試合が17日に行われ、新潟が2―0で神戸に快勝し3位に浮上した。後半33分、DF千代反田充(28)がダイビングヘッドで今季初ゴールを決めて先制。9分後にもMF松下年宏(25)が加点。04年J1昇格後はカップ戦を含めて負けなしの“お得意さま”神戸を一蹴した。今季はタイトル奪取を目標に掲げる新潟がJリーグのマンネリ打破へとひた走る。

【試合結果
J1順位表


 雨に濡れたピッチ。思うようにパスが回せず、こう着状態に陥っていた終盤、伏兵が均衡を破る先制点を決めた。後半33分、MF松下のFKにDF千代反田が頭から飛び込んだ。ボールはバーを叩いてネットを揺らした。28歳の千代反田にとって通算6点目となる今季初ゴールが、ホームでは4月4日の横浜戦以来の白星を呼び込んだ。

 試合後のヒーローインタビューでは開口一番「お待たせしました!」とサポーターに向かって絶叫。2試合連続完封勝利に「失点しないで勝てたのがうれしい。勝てる時に少しでも勝ち点を積み上げておきたい。そうすれば上位陣と当たる時に自信を持ってできるんで」と笑みを浮かべた。

 首位との勝ち点差4をキープして3位浮上。とはいえ浮かれた気持ちはみじんもない。昨オフ、クラブから打診された複数年契約を「自分に厳しくしたい」と断ってまで移籍3年目の今季に懸けている千代反田。日頃から「ここ数年Jリーグがマンネリ化してるんで面白くしたい」と口にしている。そして言葉通り今季の新潟はJ1で旋風を巻き起こしている。

 クラブがJ1昇格6シーズン目の今季、掲げた目標の「タイトル」は絵空事ではない。昨季はリーグ最少得点。明確な課題克服のため、オフには限られた予算の中で「攻めの補強」(田村社長)とFWペドロ・ジュニオール、大島、チョ・ヨンチョルら攻撃的な選手を獲得。現時点でリーグ3位タイの20得点と、新潟は“戦える”チームへ変ぼうを遂げた。

 これで神戸戦は04年のJ1昇格後カップ戦を含めて11試合で8勝3分けと不敗神話を継続。今季2度目の連勝でホームでは今季無敗を守った。だが、鈴木監督は「結果に一喜一憂しない」。チームに手応えをつかんでいるからこそ、現状に満足はしていない。

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2009年5月18日のニュース