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やっと今季1勝!城福監督笑顔のバースデー

[ 2009年3月22日 06:00 ]

<FC東京・山形>後半10分、決勝点を決め、祝福されるFC東京・羽生直剛(左から3人目)

 FC東京が21日、山形を1―0で下し、待望の今季初勝利を挙げた。後半10分、日本代表DF長友佑都(22)の敵陣をえぐる左サイド突破で好機を広げると、流れるようなパス回しからMF羽生が左足で決勝弾。この日、48回目の誕生日を迎えた城福監督へ祝福の白星を贈った。

 起点は中盤での石川のパスカット。長友は「山形の右サイドバックが(石川)直さんに食いついて裏がガッポリ空いていた」と振り返る。そこを見逃さず左前線に抜けながらパスを受けると、次はゴール前のカボレとのアイコンタクトに成功。ボールは長友→カボレ、さらに殊勲の右サイド羽生へとリズムよくつながった。

 攻撃サッカーを掲げるチームが開幕2連敗、計7失点と最悪の状況だった。長友を含むDF陣は連日、緊急会議を開催し「サイドバックのリスクの負い方を確認した」という。決して腰を引くわけではないが、サイドバックの危機管理を高め攻守のメリハリを明確にした。そんな状況だったからこそ、長友が絡んでの得点に大きな意味があった。

 試合後、控室は誕生日の城福監督を中心にシャンパンファイトならぬ“ウオーターファイト”に沸いた。監督会見に現れた指揮官はずぶ濡れだった。勝ち点と同じ3本のローソクが立つバースデーケーキも用意されると、照れくさそうに笑い「スーツがビチョビチョ。まあきょうは何でもありでいいです」と周囲を笑わせた。

 「チームに貢献してから代表に行きたかった。次は代表でもどんどんアピールしたい」。長友の口調も滑らかだ。28日には負けられないW杯アジア最終予選バーレーン戦が待つ。指揮官のバースデー勝利を演出し、勢いに乗った左サイドバックはスイッチを代表モードに切り替えていた。

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2009年3月22日のニュース