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練習でミス連発…遠藤70分限定出場へ

[ 2009年2月2日 06:00 ]

中村憲剛(右)のボールを奪いにいく遠藤保仁

 日本代表MF遠藤が4日のフィンランド戦に時間限定でしか出場できない見通しとなった。バーレーン戦での敗戦を受け、遠藤には仮想オーストラリアを相手に連係を深め直す“指南役”としての役割が期待されていた。遠藤自身もフル出場に前向きな姿勢を示していたが、代表再始動となったこの日になって一転、トーンダウンした。

 「90分全部やろうという気持ちではなく、60分か70分ぐらいやりたい。今年1発目の試合なんでいけるところまでいきたい」

 トヨタ・クラブW杯、天皇杯と続いた昨年末の奮闘の代償として、年明けは右足首痛などの故障を完治させることに専念。だが、左太腿に張りを訴えた状態のままバーレーン戦に向けた代表に合流。「ケガを抱えながら合宿に参加するのは初めてのこと」と常に不安を抱えながらの調整が続いていた。

 ボール回しやゲーム形式の練習などフルメニューを消化したこの日も、らしくないミスを連発。「ボールが足につかないところがあった」。シュートやパスに正確性を欠く姿に、岡田監督も「ヤット(遠藤)はセーブしている感じだった。(フィンランド戦は)少なくとも半分はやってもらいたい」と話すにとどめた。

 あくまでも当面の目標はオーストラリア戦だけに、遠藤は「1回ゲームをしたら違うと思う。試合中もきつい中で頑張って、それなりに上げていきたい」と話したが、万全の状態に仕上がる保証はない。中村と並び代表の中核をなす遠藤の調整遅れが気にかかる。

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2009年2月2日のニュース