大前＆河井　高校選手権ライバルが夢の再戦

トークショーを行った河井陽介（左）と大前元気（中央）

　清水のＦＷ大前元気（１９＝流通経大柏出）と、藤枝東高出身で慶大１年のＭＦ河井陽介（１９）が１日、静岡県藤枝市内で行われたトークショーに登場。８日にスタートする清水の鹿児島キャンプを前に“夢の共演”を果たした。

　流通経大柏と藤枝東が激突した昨年度の全国高校サッカー選手権決勝の“再戦”見たさに、約７００人（２回開催）が集結。市民にとっては“３７年ぶりの日本一を打ち砕いた男”である大前だが、温かい歓迎に「こんなにたくさん来ていただけるとは」とビックリだ。

　今季、清水の強化指定選手になる見込みの河井について「パスがうまい。高校選抜で組んだけど、彼のパスで点を決めたことは…覚えてない」。大前はおとぼけトークで客席を引き込んだが、リフティング大会では“藤枝のヒーロー”河井を立てる心遣いも。小学生に交じってのリフティングを勧め、自らは見守り役に徹して花を持たせた。河井は「彼が“やれ”って言うから。彼は本当は目立つ事が好きなんだけど」と笑顔。良好な２人の関係をうかがわせた。

　今季の目標を聞かれ「個人もチームも昨年以上を目指したい」とした大前。途中出場５試合の１年目に満足はしていない。“戦友”との再会を刺激にしたいところだ。