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大久保の穴埋める!香川、先発奪取の誓い

[ 2009年1月11日 06:00 ]

練習で精力的な動きを見せる香川真司

 日本代表22選手による強化合宿が10日、鹿児島・指宿市内でスタートした。J2C大阪のMF香川真司(19)は、ドイツ1部ボルフスブルクに移籍して合宿不参加となった大久保嘉人(26)から電話でゲキを受けたことを明かした。大久保が抜けた左MFのレギュラー奪取へ、19歳のドリブラーが20日のアジア杯予選・イエメン戦(熊本)での先発出場を目指す。

【日本代表メンバー


 冷たい雨の中、期待の19歳が精力的に動いた。それもそのはずだ。年末に携帯電話にかかってきたゲキが、香川の背中を押していた。

 「大久保さんから電話がかかってきました。“ドイツに行くんですか”って聞いたら、行くって言ってました。代表に関しては“頑張れ”ぐらいで、特別なことは言ってなかったですけど」

 香川にとって大久保は左MFでプレーするライバル。だが、同じC大阪でプレーしていたこともあって、尊敬する先輩として普段から仲がいい。今合宿前に大久保が神戸からボルフスブルクに移籍したことで、ポジションを争うことはなくなったが、その分、自分がその大きな穴を埋めようという意識は強い。

 年明け3日から自主トレを開始し、コンディションは万全に近い。この日行われた10対10のフォーメーション練習では、左サイドに入って軽快な動きを見せた。U―19日本代表を途中離脱し、日本代表に合流した昨年11月のカタール戦では、ベンチ入りメンバーから外れた。今回はその屈辱を晴らす絶好のチャンスでもある。

 大久保以外にも遠藤(G大阪)や海外組の中村(セルティック)長谷部(ボルフスブルク)らの招集が見送られた今合宿。攻撃的MFは金崎、乾らだけで選手層は薄い。「(中盤でプレーする)人もいないですしね。頑張らないといけないですね」。大久保の魂を受け取った香川はイエメン戦での先発を勝ち取り、そのままレギュラー定着を狙っている。

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2009年1月11日のニュース