【川崎・川崎マイラーズ】ファルコンビークが重賞初制覇　昨年3着の雪辱

　3歳上オープンの「第14回川崎マイラーズ」（S3）が18日、川崎競馬場で行われた。4番人気のファルコンビークが直線で抜け出して快勝。重賞初制覇を達成した。

　5馬身差をつけて逃げ切った前走から一転、ファルコンビークは“どうぞ”とばかりにハナを他馬に譲った。鞍上の本田は冷静だった。「思った通りの競馬ができた」。逃げられないのも想定の範囲内。きっちりと折り合いをつけて、終始2番手を追走する。勝負どころの判断もさえ渡った。「（相手が）来るのを待つより先に動いた方がいい」。直線、右ムチを連打して早々と先頭に立つと脚色は最後まで鈍らない。混戦の2着争いを尻目に悠々とゴールを駆け抜けた。

　逃げた昨年は3着惜敗。それだけに喜びも倍増だ。「リベンジが果たせて良かった」と胸を張った。川崎所属馬の優勝は初。内田師は「ここは何とかしたいと思っていた。勝てて良かった」と振り返った。今後は未定だがマイル戦線に楽しみな新星が誕生した。

　◆ファルコンビーク　父スマートファルコン　母シャーペンエッジ（母の父クロフネ）牡5歳　川崎・内田勝義厩舎　馬主・吉田勝己氏　生産者・北海道平取町の坂東牧場　戦績24戦9勝（南関東19戦8勝）総獲得賞金5966万5000円。