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【オークス】スターズオンアース再び輝く!初の桜&樫テン乗り2冠へ ルメール「自信湧いた」

[ 2022年5月19日 05:30 ]

ルメールを背に併せ馬で追い切るスターズオンアース=右(撮影・西川祐介)
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 桜の一等星は新緑の府中でも輝く。牝馬クラシック2冠目「第83回オークス」の最終追いが18日、東西トレセンで行われた。美浦では2冠を狙う桜花賞馬スターズオンアース(高柳瑞)が新コンビを組むクリストフ・ルメール(42)を背に抜群の動きを披露。史上16頭目の牝馬クラシック2冠へ、万全の仕上がりだ。また、史上初の「桜&樫ともにテン乗り2冠」も懸かる。オークスは19日午後、枠順が確定する。

 スターズオンアースとの初コンタクトを終えたルメール。手綱から、鐙(あぶみ)から伝わった躍動に高揚感を隠せない。一気にまくし立てた。「凄くいい追い切りでした。馬の後ろで冷静に走れたし加速もスムーズ。ストライドが奇麗で動きも柔らかい。ベストコンディション。勝つ自信が湧いてきたよ」

 最終追いはウッドチップコースでの2頭併せ。ソーラーフレア(7歳3勝クラス)を5馬身後方から追った。コーナーで一気に差を詰める。直線は内に馬体を併せたが脚色の差は歴然。軽いアクションでギアを上げ、ラスト1Fの標識付近で、あっさり2馬身突き放した。6F83秒4、1Fは11秒9の切れ味。「抜けた後も馬はまだまだ走りたそうだった。だからパワーをキープしたままゴールした」と鞍上。派手に映った先着も、余力は十分に残していた。

 桜花賞は0秒3差、着差にして約2馬身以内に10頭がひしめく大激戦。他馬との接触にひるまず狭いスペースをこじ開け、ウォーターナビレラを鼻差でねじ伏せた。以前より強制力のあるハミに替え、課題だった直線でモタれる癖も封印。高柳瑞師は「ハミの効果もあったとは思う」とした上で、さらに分析を続けた。「直線でずっと周囲に馬がいて、最後まで目標があったことも大きかった。それに(前走騎乗の)川田騎手は“馬が苦しくなかったのかも”と言っていた。見た目には激しい競馬だったが、フルパワーを使ったのは最後だけなのかもしれない」

 3歳牝馬には過酷に見えた肉弾戦を心身共に余裕を持って乗り切ったのなら…。2冠制覇への期待は高まるばかりだ。あとは800メートルの距離延長にどう挑むか。ルメールは克服に手応え十分。「追い切りでもコントロールが利いていたので折り合いに不安はない。桜花賞も最後だけ伸びた感じで余裕だった。重賞の経験も豊富だし東京でも結果を残している。何よりオークスが好きな一族。血統からも大丈夫」と楽観している。

 おばが17年オークスを制したソウルスターリング。父ドゥラメンテ、その父キングカメハメハはダービー馬。鞍上が指摘する通り、東京2400メートルでパフォーマンスが落ちるとは考えにくい配合でもある。桜舞う仁川から、新緑が芽吹く府中へ。試練の急坂を乗り越えた先に「地球上の星」は再び輝く。

 《過去2頭》テン乗りでオークスを制した桜花賞馬(つまり2冠)は1952年のスウヰイスー、2012年ジェンティルドンナの2頭のみ。ただ、2頭が桜花賞を制した時の騎手(保田隆芳、岩田康誠)は桜花賞がテン乗りではなかった。よって、桜花賞、オークスともテン乗りになるスターズオンアースがオークスを勝てば、史上初のテン乗り牝馬2冠達成となる。

 ▽テン乗り 騎手が乗り替わりでレースに初騎乗することを指す。語源は不明だが、競馬界において「テン」には「最初」「真っ先に」の意味がある。テン乗り以外にも「テンに速い」(=ダッシュが速い)、「テンから追う」(=スタート直後から手綱をしごく)などの用法がある。

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