【神戸新聞杯】ステラヴェローチェ 道悪の鬼!重賞2勝目、ダービー馬撃破、いざ最後の1冠へ

[ 2021年9月27日 05:30 ]

<中京11R神戸新聞杯>力強く差し切り勝ちしたステラヴェローチェ(手前)奥は2着のレッドジェネシス(撮影・後藤 大輝)
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 水を得た魚のごとく道悪の芝をスイスイ駆け抜けた。降り続く雨の影響で不良馬場まで悪化した「第69回神戸新聞杯」は26日、中京競馬場で行われ、道悪巧者のバゴ産駒ステラヴェローチェが直線、追い比べを制して昨秋サウジアラビアRC以来の重賞2勝目。2着レッドジェネシス、3着モンテディオを合わせた3頭が菊花賞優先出走権を確保した。

 道悪巧者にとっては恵みの雨。バゴ産駒ステラヴェローチェが道中、後方待機から直線一気の末脚を繰り出した。スピードヒーローが勝った85年以来、36年ぶりに不良馬場でゲートイン。早朝から雨が降り続き、レース直前に重馬場から、さらに悪化した。

 10頭立ての5番枠からスタート。序盤、馬上の吉田隼は焦らず、折り合いに専念した。パートナーを信じてグッと脚をためる。4コーナー手前から徐々に進出すると、直線は迷わず馬群に突っ込んだ。たっぷり水分を含んだ芝に脚を取られるメンバーが多い中、ゴール前でグイッとひと伸び。内で食い下がった2着レッドジェネシスを半馬身差で退け、同じく不良馬場だった昨秋のサウジアラビアRC以来、2つ目の重賞タイトルを手にした。やや重の新馬戦を合わせ、これで全3勝が道悪だ。泥まみれの勝負服が激闘の証。吉田隼にとっては自身がコンビを組んだ皐月賞、ダービーがいずれも3着だっただけに、ようやく勝利に導いて安どの表情を浮かべる。

 「こういう馬場だったので最後はバテバテになったけど、よくかわしてくれました。今日は馬場が向いてくれましたね。まだ緩さ、幼さはあるが、全体的にゴツくなっています。前哨戦を勝てたので、どんな馬が相手でもやっていける、という気持ちを持ちたい」

 レース後、検量室前で殊勲の人馬を出迎えた須貝師は満面の笑み。「春の挽回ができた」と喜びを口にした。トライアルを制し、次走の候補は菊花賞(10月24日、阪神)が最有力。既に次の戦いは始まっている。「勝つには勝った。ただ、課題も見つかった。ゲートもそうだし、装鞍所でのテンションなどG1になると課題をクリアしないといけない」。本番まで、あと1カ月。その前週の秋華賞を予定している白毛のアイドルホース・ソダシでおなじみの吉田隼&須貝師のコンビが牝牡そろってラスト1冠獲りにチャレンジする。

 ◆ステラヴェローチェ 父バゴ 母オーマイベイビー(母の父ディープインパクト)18年2月19日生まれ 牡3歳 栗東・須貝厩舎所属 馬主・大野剛嗣氏 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績7戦3勝(重賞2勝目) 総獲得賞金2億1287万3000円 馬名の由来はイタリア語で「星」+「速い」。

 【神戸新聞杯アラカルト】

 ☆騎手&調教師 吉田隼と須貝師のコンビの重賞勝利は白毛のアイドルホースのソダシ(今年の桜花賞や札幌記念)が象徴的。吉田隼の重賞勝利は通算23勝目で須貝師は42勝目。

 ☆種牡馬 バゴ産駒は今年の宝塚記念Vクロノジェネシスがいて今年、重賞2勝目で通算13勝目。

 ☆不良決戦 不良馬場での実施は85年(1着スピードヒーロー)以来、36年ぶり3回目。

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