ド派手Vデビュー泉谷楓真「もっと技術を」

[ 2020年7月8日 05:30 ]

期待の若手騎手に聞く

笑顔の泉谷楓真騎手(撮影・亀井 直樹)
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 栗東唯一のルーキーとしてデビューした泉谷。「1人は寂しいけどチャンスでもあると思って、うまく生かしていきたい」。デビュー前から前向きに捉えていたが、その言葉通り初騎乗は衝撃の結果だった。

 3月1日の阪神1R。メイショウヒバリで積極的に先手を奪うと、最後は国分恭騎乗テイエムレビューと馬体を併せてゴールに飛び込んだ。11年の嶋田以来、史上46人目のJRA初騎乗初勝利、同着での初Vは史上初の快挙。デビュー3週目には減量特典のない特別戦も勝ち、3月に6勝を挙げる好スタートを切った。

 4月のアーリントンC(リインフォース7着)では重賞にも初騎乗。「特に緊張感はなかったですけど、駆け引きとか、もっとタイトになり、いつも以上に厳しい競馬でしたね」と振り返る。着実にステップアップしていたが、5月は未勝利。勝てない日が続いた。
 「いい馬にたくさん乗せてもらって、最初はそれなりに成績も上がったけど、慣れていくにつれて、厳しさも感じました。一流ジョッキーも、1年目も一緒に戦う世界。もっと技術を向上させないといけない」

 新人トップの11勝をマークしているが「あまり数字にはこだわらず、課題を直しながら毎週、成長するように乗っていければ」と力を込める。これまでは阪神&京都の関西圏を中心に騎乗してきたが、夏は新潟にも遠征する予定。「同期と初めて一緒に乗れるかもしれない。刺激になると思うし、楽しみです」。夏ケイバは、新人にとってアピールする大事なシーズン。ルーキーのさらなる成長に期待したい。

 ◆泉谷 楓真(いずみや・ふうま)2001年(平13)12月18日生まれ、山口県出身の18歳。今年デビューのルーキー4人のうち、唯一の栗東所属(本田厩舎)。3月1日にデビューし、初騎乗の阪神1Rで同着V。3月15日の淡路特別(ツーエムアロンソ)で特別戦初V。JRA通算246戦11勝(7日現在)。1メートル67、47キロ。血液型B。

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2020年7月8日のニュース