【宝塚記念】アルアイン騎乗北村友「気負わず」G1連勝だ

[ 2019年6月20日 05:30 ]

北村友一騎手
Photo By スポニチ

 皐月賞馬アルアインは前走・大阪杯(1着)からの勢いが怖い。「インタビュールーム ウマい話あり」は相棒の癖を知り尽くした北村友一(32)が滞在先の函館でたっぷりと思いを語った。

 ――前走・大阪杯は快勝だった。
 「これまでは追いだしてから少し(レースを)やめる感じがあったが、前回は最後まで集中して走ってくれた。2回目だったブリンカーの効果が大きかったと思います」

 ――直線はステッキを使わなかった。
 「昨秋乗った2回(オールカマー2着、天皇賞・秋4着)ではステッキを使った。その時はレースに集中していたので、それほど感じなかった。ただ、前回の追い切りに乗ってステッキを使うと、やたら耳を絞ると感じた。だから、使わない方がいいのかな…と。凄く賢い馬がゆえに主張も反抗心も強い。前回はその点も功を奏したかもしれません」

 ――一番の強みは?
 「ゲートが安定しているので取りたいポジションで進められる。それが最大の強みだと思います」

 ――コントロールもしやすい?
 「いや、簡単じゃないです(笑い)。まず、気分良く走ることが大前提。ペースが速すぎても、遅すぎて瞬発力勝負になっても厳しい。1頭になると気を抜く面もあるので、馬群にいた方が集中力が続くかもしれない。とにかくパドック、返し馬、ゲート裏と馬の気分を害さないようにすること。それに尽きます」

 ――阪神は【3・0・1・0】。コースは合っている?
 「乗っていてコースの向き不向きは感じない。ただ、内回りの方が集中力が持続するイメージ。芝も京都の速い馬場よりは、少し力と時計を要しやすい阪神の方がいいのかもしれない。距離が延びることについては全く問題ない」

 ――最後に意気込みを。
 「大阪杯もかなり強い相手に勝っているので、馬が弾みをつけて自信を持って走ってくれたらと思う。難しい馬ですが力さえ出し切ってくれたらチャンスは十分。一瞬の脚は上位の馬にも引けを取らない。枠は内に越したことはない。あとは僕が変な先入観を持たず、気負わず、馬の気持ちを損ねないよう乗るだけ。相手うんぬんとかではなく、シンプルに“勝ちたい”。今はそれだけです」

 ◆北村 友一(きたむら・ゆういち)1986年(昭61)10月3日生まれ、滋賀県出身の32歳。06年3月4日阪神3R(ソリッドスウィート11着)で初騎乗。同3月19日の中京7R(ゴッドヘイロー)で初勝利。初年度は14勝を挙げ中央競馬関西放送記者クラブ賞を受賞。08年デイリー杯2歳S(シェーンヴァルト)で重賞初制覇。19年は6月19日現在でキャリア最多の年間重賞4勝を挙げ、大阪杯(アルアイン)でJRA・G1初制覇。JRA通算8381戦679勝(重賞17勝)。1メートル64、51キロ。血液型A。

続きを表示

2019年6月20日のニュース