【宝塚記念】レイデオロは“いぶし金”5歳馬、ルメール「自信あります」

[ 2019年6月20日 05:30 ]

<宝塚記念・追い切り>トレクァルティスタ(奥)と併せ追い切るレイデオロ(撮影・郡司 修)
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 上半期の総決算「第60回宝塚記念」(23日、阪神)の最終追いが19日、行われた。美浦では一昨年のダービー馬レイデオロが2週連続で騎乗したクリストフ・ルメール(40)を背に余力たっぷりに併入。ナイター照明でエキサイトした前走・ドバイシーマクラシック(6着)の汚名返上へ、そしてG1・3勝目へ、盤石の態勢を整えた。枠順は20日、確定する。

 これがドバイのまばゆいナイター照明にエキサイトしていたレイデオロなのか?走り慣れた美浦Wコース。2馬身前を行くトレクァルティスタ(8歳3勝クラス)をしゃかりきに追いかけようとはせず、ルメールとの折り合いはピタリとついていた。鞍上の意のまま、内に潜り込んで余力十分に併入。4F54秒1~1F12秒9(馬なり)。2週連続で美浦に駆けつけた鞍上は笑みを浮かべた。「凄くいい追い切りだった。リラックスしてスムーズ。先週より速いペースで直線もいい反応。彼のコンディションはバッチリです」

 JRA発売で1番人気に支持された前走・ドバイシーマクラシックは6着。道中掛かって逃げ、昨年の同レース(4着)に続く苦杯を喫した。「ドバイは昨年も今年も凄くエキサイトしてしまった。“夜の競馬”が好きじゃないようです。行きたがって最後はバテた。だけど今回は日本の競馬。もっとリラックスできる。自信はあります」

 国内に限れば、3歳のダービー(1着)以降は全て馬券圏内の堅実派。藤沢和師は「稽古は難しい馬ではないので、いつもの感じ、同じリズムでやった。ドバイはたまたまリズムが悪かっただけ。日本では頑張ってくれるので問題ない」と全幅の信頼を寄せる。

 ファン投票2位。1位アーモンドアイが出走を見合わせた以上、G1・2勝の威信に懸けても巻き返しが責務だ。阪神は3歳時の神戸新聞杯で快勝の実績。時節柄、雨予報の可能性があるが、ルメールは「道悪?(昨年の)有馬記念(2着=やや重)は悪い馬場の中、勝てなかったにしても満足のいく内容」と一蹴した。「今回は後ろのポジションで競馬したい。キセキがいるので流れるでしょう。そういう展開なら、彼は速い脚があるので差し切れる。スタミナはありますから」

 今年の上半期だけでG1・3勝(桜花賞、皐月賞、天皇賞・春)を積み重ねた巧腕。藤沢和師は「強い馬もたくさんいるし騎手(ルメール)も作戦は考えていると思う。ダービーを勝たせてもらった強い馬。また応援してください」。鞍上に全権委任し、指揮官はダービー、昨秋の天皇賞に続くG1・3勝目を確信していた。

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