【函館SS】メランジェ&江田照“いぶし銀”コンビで金!

[ 2019年6月17日 05:30 ]

<函館SS>7頭で争われ、他馬を引き離してゴールしたカイザーメランジェ(左端)(撮影・千葉 茂)
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 禁止薬物問題に競馬界が揺れる中、16日に函館と東京で重賞が行われた。サマースプリントシリーズ第1戦・函館スプリントSは大量6頭の競走除外で7頭立て。レース史上最少頭数となった一戦を制したのは5番人気のカイザーメランジェ。鞍上の江田照男(47)は7年ぶりの重賞勝利となった。

 禁止薬物の余波で7頭立てとなった函館SS。北の短い夏の始まりを告げる名物重賞は、灰色の雲が垂れ込める重苦しい雰囲気の中でスタートした。そんな空気を一変させたのが“いぶし銀”コンビ。穴男・江田照が騎乗する伏兵カイザーメランジェが鮮やかに逃げ切り、場内を沸かせた。

 「エダテルオは生きてま~す」。デビュー30年目のベテランはお立ち台でおどけた。12年日経賞(ネコパンチ)以来、7年ぶりの重賞V。「スピードがある馬。行く馬がいなかったら、小細工するよりこの馬のペースで行こうと思っていた」。7枠10番だが、除外馬の分を内へ詰めてのゲート入り。“実質5番”の好枠から楽々とハナを奪った。前半3F34秒4はレース史上最も遅い通過タイム。少頭数、やや重の馬場を生かした絶妙の逃げ。「さすがに最後はいっぱい」と振り返ったが、左ステッキ連打で相棒を鼓舞。2着アスターペガサスを1馬身半差で振り切ってゴールすると、馬の首筋をポンと叩いて拳を握り締めた。「うれしいね。その気持ちがガッツポーズにつながった」と照れ笑いを浮かべた。

 「いや~ダービーより興奮したよ」。騎手時代、アイネスフウジンで90年ダービーを逃げ切った中野栄治師は軽妙なジョークで口火を切って続けた。「江田ほどのベテランに指示は何もない。ただ、前走で千直を使ったので(ハナへ)行ってしまうかなと…。少頭数になって軟らかい馬場も味方した」

 次は福島のバーデンバーデンCに向かうプランも「勝ったからね。もちろん札幌を目指すよ」と師。サマースプリントシリーズ制覇を懸けキーンランドC(8月25日)へ。うれしい変更に「エダテルさまさま」と笑った。プレクラスニー、テンジンショウグン、ダイタクヤマト。ファンを驚嘆させる元祖・穴男の絶妙騎乗は、大量除外のハプニングと共に、ファンの記憶に刻まれるはずだ。

 ◆カイザーメランジェ 父サクラオリオン 母サクラジュレップ(母の父サクラプレジデント)牡4歳 美浦・中野厩舎所属 馬主・友水達也氏 生産者・北海道新ひだか町の谷岡スタット 戦績24戦5勝(うち中央23戦4勝) 総獲得賞金1億944万1000円。

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