【有馬記念】(3)カッチャン最強 ミルコ「最高」

[ 2018年12月21日 05:30 ]

抽選前のインタビューで笑顔を見せるM・デムーロ(撮影・村上 大輔)
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 過去62回で最多10勝を誇る強運の「3番」を引き当てたのはモズカッチャン(牝4=鮫島)だった。鞍上のミルコ・デムーロ(39)は先週朝日杯FSを勝ち、勢いも最高潮。平成最後のグランプリで波乱劇を起こすか?またファン投票1位のレイデオロ(牡4=藤沢和)は昨年ダービーを制した思い出の12番をゲットし、JRA・G1年間8勝と記録更新中のクリストフ・ルメール(39)も笑顔を見せた。外国人旋風が吹き荒れた18年。最後に笑うのはM・デムーロか?それともルメールか?

 オジュウチョウサンの武豊が「1番」を引き当て、場内がウォ〜と沸いた直後の抽選順11番目。モズカッチャン代表のM・デムーロは、少し心配そうな表情で登壇した。

 「緊張してます。内が欲しいです…。豊さんに(抽選を)引いてほしいです」

 恐る恐る左手を抽選ポットに入れて引き出すと、なんと「3番」!!過去62回で最多10勝の有馬最強馬番。通算【105442】で連対率24・6%。92年にはメジロパーマーが15番人気、07年にはマツリダゴッホが9番人気でV。昨年はラストランの5歳牝馬クイーンズリングが8番人気で2着。波乱を呼ぶ強運馬番だ。

 報道陣からラッキーナンバーと知らされると、M・デムーロは「左手で引いた理由?いや、特に…。(3番が)10勝もしているのは知らなかったよ。もう最高です。引きたい枠だった」と笑顔で切り出した。さらに各馬の並びを精査。「スタートが速い馬(オジュウチョウサン、クリンチャー)がちょうど内にいる。レースプラン?そりゃ、前めの内につけたい。中山2500メートルはやっぱり内が有利。ヴィクトワールピサもそうだった」。10年ヴィクトワールピサ(2番人気)は最内1番を味方に4番手の好位付け。早めに先頭に躍り出て、単勝1・7倍のブエナビスタの強襲を鼻差退けた。狙いはヴィクトワールの再現だろう。

 パートナーのカッチャンは昨秋エリザベス女王杯を最後に白星はないが、札幌記念3着、前走・エリザベス女王杯3着と安定した戦績。「札幌記念(勝ち馬サングレーザー)でも力は十分示している。馬群は問題ない馬。展開を見て、うまく運べれば」。JRA・G1通算27勝の仕事人は内寄りを巧みにさばき、一瞬の爆発力に託している。

 今年はルメールの方が話題は先行したが、こちらも12月はチャンピオンズC(ルヴァンスレーヴ)、朝日杯FS(アドマイヤマーズ)でJRA・G1・2勝と存在感を示している。外国人旋風が吹き荒れた平成最後の秋。強運馬番を味方に、今週もM・デムーロが笑うのか!?

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