【宝塚記念】夏男タツゴウゲキが熱くなる

[ 2018年6月20日 05:30 ]

坂路で調整するタツゴウゲキ(撮影・平嶋理子)
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 【G1ドキュメント・栗東=19日】梅雨ど真ん中とあって栗東は朝から蒸し暑い。厩舎回りをしていると柏原はすぐに汗だくになっていた。暑さは大歓迎とばかりに、このサマーグランプリを前に調子を上げてきたのがタツゴウゲキだ。昨夏は格上挑戦の小倉記念で重賞初制覇を飾ると続く新潟記念もものにしてサマー2000シリーズ優勝を飾った。折間助手に聞くと「暑さに強いタイプだと思います」と即答。やはり、夏はピッタリのようだ。

 サマー2000シリーズ後は予定していた12月のチャレンジCを脚元の疲れでパス。じっくり立て直して今季に備えてきた。前走・鳴尾記念は9カ月ぶり。さすがにブランクが長かっただけに、10着惨敗は仕方がない。折間助手が続ける。

 「前走は久しぶりの競馬だったからかゲートの中で震えていたようなんです。それで出遅れ。でも、あの高速決着(コースレコード)で1周してきたし、上積みは十分あると思いますよ。元々ゲートは苦手じゃないし、先週確認した時も問題なかったです」

 鮫島厩舎で宝塚記念といえばシルクフェイマスで参戦した04年がタップダンスシチーの2着だった。あれから14年、同じマーベラスサンデー産駒の後輩がGI獲りにチャレンジ。97年にこのレースを制した父の血が後押しする。「今は脚元も大丈夫だし、去年のいい頃の出来に近づいてきましたよ。ひと叩きしたことで息が持つようなら…」。夏男がガラリ一変!そんな雰囲気を漂わせている。

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2018年6月20日のニュース